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writer : tora

【エンタがビタミン♪】爆笑問題は「毒を持ったメジャー」。故・立川談志が贈った最大級の賛辞。

「山藤章二のブラック・アングル」などで知られる、イラストレーターの山藤章二氏がラジオ番組にゲスト出演を果たした。故・立川談志さんと親交のあった山藤氏は、談志さんが生前しきりに“あること”を口にしていたと明かした。

8月10日放送のラジオ番組『爆笑問題の日曜サンデー』内のコーナー「ここは赤坂応接間」に、イラストレーターの山藤章二氏がゲスト出演した。

『週刊朝日』の最終ページにおいて、風刺のきいたイラストとコラム「山藤章二のブラック・アングル」を1976年から今までずっと連載している山藤氏は、その切れ味の鋭さから「週刊朝日を最終ページから開かせる男」との異名をとったことでも有名だ。

“笑い”にも造詣の深い山藤氏だが、デビュー間もない頃の爆笑問題の漫才を見た時に「(彼らは)一番難しい所を攻めてきたな」との印象を持ったという。その理由について、山藤氏が「メディアの中での“ブラックユーモア”は加減が難しい。大衆が(それを)欲しているのに、毒が強すぎてもいけず(逆に)薄すぎてもいけない」からだと説明すると、太田光は「うーん、深い。先生からその言葉が聞けるなんて」とうれしそうに感想を口にした。

また、故・立川談志さんと大変仲の良かった山藤氏は「『あの絵(談志のイラスト)を描くために俺は生まれてきた』っていうくらい、入魂の作品。僕にとっては談志の絵が自分の分身みたいな作品」と、談志さんとの付き合いの深さを感じさせるコメントも寄せた。そんな山藤氏は、生前の談志さんが以下のような言葉で爆笑問題のことを評価していたことを明らかにした。

「落語の世界で毒のある奴は大勢いるけど、それはマイナーであることの毒。爆笑問題は(毒のある芸風でありながら)チャンピオンになったり(テレビ番組で)数字を取ったりしてメジャーになったからスゴい」

この最大級の賛辞を聞いた太田は照れ隠しとばかりに「まぁ、談志は(メジャーになることが)出来なかったんですが」と笑いながら発言したが、すぐさま相方の田中裕二から「うるせぇーよ」とのツッコミを受けた。

先週放送のラジオ番組『JUNK 爆笑問題カーボーイ』において、SMAPの草なぎ剛の謹慎明け直後の『SMAP×SMAP』にゲストとして出演した際「爆笑さんだったら(事件のことを)ギャグにもするけど、ちゃんと(対応)してくれる」との期待を寄せられていたと、爆笑問題の2人は笑いながら述懐していた。そんな難しい局面で絶妙な所を踏み渡る技術があるからこそ、爆笑問題は談志さんが言うように“毒を持ちながらメジャー”で居続けることができているのだろう。
(TechinsightJapan編集部 TORA)