EU発!Breaking News

writer : shiina

【EU発!Breaking News】「世界一臭い缶詰」、スウェーデンの音楽フェスティバル会場で爆発。

実際に行われた臭気テストで「世界一臭い食べ物」と判定された、スウェーデン名物の発酵したニシンの缶詰「シュールストレミング」。その臭いは凄まじく、日本の納豆やくさやなどの比ではないという。本場スウェーデンでも大好きな人と絶対に食べないという人に分かれるほどだ。このように際立った特徴があることからシュールストレミングがらみの様々な珍事件が起きていたが、今月初めには西部ウルリーセハムンの音楽フェスティバルにて爆発事件が発生した。

今月2日午前4時のこと、ウルリーセハムンの音楽フェスティバル『Uport Musikweekend』の会場における爆発事件は、何者かがシュールストレミングの缶の上に設置した小型爆弾が爆発したことによって発生したものであった。

当時、会場の控室で爆発音を聞いた『Uport Musikweekend』のディレクター・Sebastian Andersson氏は、「最初は石油ガスが爆発したのかと思いました」とローカル紙『Ulricehamns Tidning』に話している。Andersson氏によると、爆発の衝撃は会場の窓を割るほど強いものであり、爆発後はあたり一面に煙が充満し、火薬やシュールストレミングの強い臭気が漂っていたという。

爆弾が置かれていたとされる場所にはシュールストレミングの缶が破片となって散らばっており、地面には爆発で生じたと思われる深さ約30センチの穴ができていた。幸いなことにこの爆発における負傷者は確認されていないものの、一歩間違えれば大惨事になる状況であったと目撃者は語る。

爆発の強さから、シュールストレミングの臭気をばらまくための悪戯ではなく破壊行為であると見なした警察では、今回の事件に対して広く情報提供を呼びかけている。

※ 画像はthelocal.seのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)