エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】おおたわ史絵がブログで「許し難い」。盲導犬が刺された事件に、怒りのコメント。

内科医で作家のおおたわ史絵氏が自身のブログで先月埼玉県で起きた、全盲の男性が連れていた盲導犬が何者かに刺された事件について触れている。大の愛犬家であり盲導犬協会の募金活動にも協力している彼女は、今回の事件を「許し難い」行為だと強く非難している。

27日に明らかになった、盲導犬が移動中に何者かに刺されたという事件。報道によると7月28日埼玉県の全盲の男性が自宅を出て、JR浦和駅から電車に乗り東川口駅(埼玉県川口市)で下車。仕事先に到着すると同僚が、男性が連れていた盲導犬「オスカー」の着ていたシャツに血が付いているのを発見。命に別状は無いが腰の辺りを、先端が鋭く尖ったもので2、3か所刺されていたのだ。盲導犬は無駄な声をあげないように訓練されており、オスカーは吠えることはせず、痛みをこらえながら歩き続けたと見られている。埼玉県警は器物損壊容疑で捜査している。

おおたわ史絵氏はブログ読者からのメッセージで、この事件を知ったという。8月27日遅くに更新されたおおたわ史絵のブログ『ただいまネイチャー中』を読むと彼女が、盲導犬に危害を加えた人物に対する言い知れぬ怒りを覚えていることが伝わってくる。

おおたわ氏のブログには愛犬「ロック」と「エンカ」がたびたび登場し、何気ない日常の様子が綴られている。また盲導犬協会の募金活動にも協力している彼女は、センターへ見学に訪れたこともあるそうだ。おおたわ氏の動物に対する深い愛情が伝わってくる。

“吠えない、噛まない、抵抗しない”ことを使命だと、訓練されているあの子たち盲導犬を傷つける行為。犯人に対して「なんて勝手なんだろう、なんて醜いんだろう」という彼女の言葉は、今回の事件に胸を痛める私たちの心の叫びでもある。

おおたわ氏は今回の犯人が自分の人生の不満や苛立ちを、外(盲導犬)にぶつけたのではないか―と見ている。だがそれは許し難い行為だ。彼女は“たいていの不満の原因は自分の中にある”とし、その不満は誰かのせいにせず、自分の中で解決していかなくてはならない―と述べている。そしてたとえ何かの役に立たなくても、誰かのためにならなくても、「せめて他者を傷つけずに生かなくては」とブログで訴える。

オスカーが何度も刺されているならば、犯人を確認している可能性がある。その時犯人は自分を見つめるオスカーの瞳を覚えているだろうか。今からでも遅くはない。オスカーに謝罪するために警察に出頭して欲しい。
(TechinsightJapan編集部 みやび)