海も似合えば、土も合う。自然がよく似合う女優・橋本愛が農作業姿のオーバーオールで畑に現れた。夏の陽射しが眩しい中、種まきとトマトの収穫を行った。
18日、千葉・オークビレッジ柏の葉にて映画「リトル・フォレスト 夏・秋」公開直前イベントが行われ、太陽をいっぱいに浴びたナスやトマトなど夏野菜がたくさん実っている農園に橋本愛、松岡茉優、三浦貴大、森淳一監督が登場した。
1年間撮影したことについて橋本は、「17~18歳の不安定で劇的に変わりやすい時期に成人した女性を自分が演じられるのか、自分で良かったのかと最後まで思っていた」と成長していく自分の姿がどう影響するのか恐怖感を抱いていたことを明かした。また、この映画の撮影に入る前は「老後は自給自足もいいなと思っていた」そうだが、「作物を作る大変さ・強さを皮膚で感じた。今日サボったら1年後の作物がダメになるという危機感から逃れられない生活を自分自身に重ね合わせて考えると、めまいがしそうなくらい途方もない恐怖を感じた」「自分の弱さをはっきり思い知らされた」と最終的には「自給自足は自分には向いていない」と苦笑い。
あまちゃんでも共演した松岡は「橋本とは3度目の共演で初めていがみ合う関係ではなく、心から一緒に笑い合えて嬉しい」「アドリブはいつもの2人の(仲の良い)関係だった」と語った。橋本、松岡より実際は10歳も年上だが役では2歳年下を演じた三浦は、「最初どうやったら若く見えるか考えたが最終的には無理、諦めた」と笑いを誘った。
「生きる=食べる=作る」自然の恵みを食べて、生きる力を充電するために食べる。美しい四季の移ろいを写しとるために1年間かけ岩手でオールロケを敢行した春夏秋冬の4部作。主人公・いち子(橋本愛)は、一度都会に出たけれど自分の居所を見つけられず東北のとある村“小森”に帰ってきた。稲を育て、畑仕事をし、周りの野山から採った季節の食材から毎日の食事を作る。時に立ち止まり、自分と向き合う日々の中で美味しいものを食べ明日へ踏み出す元気を充電していく…。
1年という長い月日をかけて撮影した「リトル・フォレスト」。四季折々の美しさもさることながら、作物の成長と共に共演者たちもそれぞれ成長している姿がより味わいをもたせているのだろう。
映画「リトル・フォレスト 夏・秋」は8月30日(土)全国ロードショー。
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)