高雄市の市街地にて、31日夜から1日早朝にかけて爆発が相次いで発生する事故が起きた。1日午前9時30分の時点で24人の死亡、271人の負傷が確認されている。高雄市環保局によれば現在、事故原因について調査中だが、現場の残留気体からエチレン、プロピレンなどの化学物質が検出されていることから、それらの物質がなんらかの原因で爆発したのではないかとみているという。『自由時報』が伝えている。
異変が起きたのは31日夜8時過ぎ、ガス漏れのような異臭がすると通報があり消防隊が付近に放水を開始。約2時間後の夜10時頃、今度は別の通りでおよそ100か所のマンホールが吹き飛ぶ、大きな爆発が起きた。さらに深夜11時57分には、道路が数100メートルにわたってめくれあがる爆発が起き、一部は陥没した。
事故発生時、市内の建物は大きく揺れた。付近の住民は「地震だと思ったらすぐに停電になり、爆発音が何度も聞こえた。外から焦げ臭いにおいがして、あちこちに炎が見えた」と話す。怖くて眠れず、知り合いの家に避難した人も多かったようだ。
内政部によれば、事故発生区域ではガスの供給を停止しているほか、3軒あるガソリンスタンドも営業を停止している。また、区域内の会社や学校は休業・休校とし事故収束に全力をあげているが、爆発により地盤が緩んでいるため救助活動は難航しているという。
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(TechinsightJapan編集部 片倉愛)