このほど中国のある病院で、腹痛のため胃腸を診てもらおうと検査を受けた男性患者に告げられたのは、意外にも「生理痛です」という診断結果であった。その時まで男性は自分の体内に女性の生殖器官が眠っていることを全く知らなかったのだ。
「どうにもお腹が痛い。顔や足がむくむし尿に血が混じる」と訴え、医師の診察を受けた中国浙江省永康市(金華市)在住のChenさん(仮名)という男性。しかし中国のメディア『Shanghaiist.com』が伝えているところによれば、「First People’s Hospital」という病院の医師は、彼に「それは生理痛です。CTによる画像診断で卵巣と子宮の存在が確認されました」と驚くような検査結果を説明。本人は今、大変なショックに打ちのめされているという。
妻もおり、男ものの衣類を着て短髪と見た目は男性そのもののChenさん。自分自身の性について疑うことは一度もなかったそうだ。雄雌を示すXX/XYの性染色体検査を勧められ、追いうちをかけるかのように、そこでも「あなたはXX、女性です。男性としての生殖機能は働いていません」との説明を受けた。Chenさんは疑いの目を向ける医師に、「妻との夜の営みだって順調ですよ!」と言い残して帰宅したそうだ。
Chenさんのようなケースで考えられるのは、遺伝子上は女性だが外見は男性という「女性仮性半陰陽」。膣がふさがっていることが多く、大陰唇が陰嚢のように成長し陰核が肥大してペニス化するため、成長過程において本人や周囲もまったく異常に気づかず、女性と結婚する場合もある。原因については諸説あるが、胎児期に母体などから男性ホルモンの影響を強く受け、外性器が男性化したものであろうとみられている。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)