まだまだそばにいて欲しかったのに、2年前に亡くなってしまった最愛の父。その面影はいつも娘の心の中に…ではなかった。この女性は父親の写真を等身大パネルにして一緒に過ごし、彼が果たせなかった夢を叶えてあげようと懸命である。
写真の女性はニューヨーク在住の25歳、ジナ・ヤンさん(画像はpeople.comのスクリーンショット)である。父親が2年ほど前に胃ガンのため亡くなり、ヤンさんはあまりの悲しみと喪失感で円形脱毛症に。しかしやっと元気を取り戻した今、彼女はこの通り“父親”と一緒に欧州各地を回っている。タキシード姿の男性は実は等身大パネル。これを担いで旅しているのだ。
父親は家族のためにと身を粉にして働き、無念にもたった51歳であの世へ旅立った。「最愛の父の死をどうにか乗り越えよう、忘れようと頑張ってもそれは難しかった」という彼女は、そこで父親と一緒の世界旅行を決断する。ニューヨークの会社を退職してアパートも解約。根なし草になってしまったが「身も心もこれで十分に満足」と表現している。ゴルフや旅行などやりたいことは山ほどあったと無念そうに語っていた父親を、このような形ではあっても旅行に連れ出せたのだ。
そんなヤンさんは『Grease&Glamour』というブログを展開しており、インスタグラムにも次々と世界遺産をバックにした楽しい“父娘ツーショット写真”をアップしている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)