EU発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【EU発!Breaking News】ともに闘病中だったおしどり夫婦が2時間差で死亡。広幅の棺で一緒に火葬。(英)

仲の良い夫婦はよく「伴侶は空気や水のような存在。居てくれて当然、居なくなられては困る」などと言う。結婚40年のこの夫婦もそんな一組であったそうだ。それぞれが闘病中であった中、妻に続いて夫も2時間後に死亡。遺族は葬儀会社に対し、ためらうことなく広幅の棺を注文したという。

英ハートフォードシャーのヘメル・ヘムステッドに暮らし、結婚40周年を1週間後に控えていたともに64歳のケヴィン&クリスティ・シェアソンさん夫妻。同じ病院でそれぞれに病気と闘っていた2人は5月18日、奇遇にもたった2時間違いで息を引きとった。「そこまで愛し合っていたとは」と驚いた遺族広幅の棺を注文、2人はそこに仲良く納められて馬車へ(画像はmirror.co.ukのスクリーンショット)。一緒に火葬されたことから大きな話題となっている。

難病である多発性硬化症に長いこと苦しんだケヴィンさん。バッキンガムシャーの「ストーク・マンデヴィル・ホスピタル」で病状は末期を迎えていた。つきっきりで看病していたクリスティさんもそこで重い感染症に倒れ、治療の甲斐なく隣の部屋で息を引きとり、その死からたった2時間後にケヴィンさんも他界。「重病の夫を残して自分独りでは逝けない」とクリスティさんが悩んでいただけに、4人の子供たちもそれは驚いたという。

葬儀に参列した約150名の人々は、神様が与えてくれたような夫婦一緒の最期と幅の広い棺に驚くとともに、「これならあの世でもずっと一緒に居られるに違いない」と確信した。事故や事件で夫婦が同時に亡くなるということは時おり起きているが、夫婦が広幅の棺で一緒に火葬されるのは英国では前例がないとのこと。米オハイオ州ではツーリングを愛した男性が愛車ハーレーダビッドソンにまたがったまま土葬され、プエルトリコでは急逝した若手ボクサーがガウンを纏いリングで最期のお別れをするなど、最近は死者を喜ばせたいとするサプライズな葬儀が増えているようだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)