6月9日に秋葉原AKB48劇場で行われた大島優子の卒業公演がフジテレビ系『HEY!HEY!HEY!特別篇』で一部が生中継された。最後のパフォーマンスとなった大島優子にとって大切な曲『ヘビーローテーション』が佳境に入ったその時、CMが流れて中断された。ネットでは多くのファンから「ありえない」、「許せない」といった批判が出ているが、一方で「一番視聴率が上がるところでCMを入れるのは当然」といった意見も見受けられた。
フジテレビ系で夜7時~8時54分まで放送された『HEY!HEY!HEY!特別篇 さよなら大島優子AKB48ラストステージ生中継SP』では、前半部分はスタジオ収録によるダウンタウンと大島優子をはじめAKB48グループ100人とのトークが放送された。
夜8時頃より秋葉原のAKB48専用劇場前の様子が映し出されると、やがて卒業公演の中継が始まった。
『ギンガムチェック』、『Everyday、カチューシャ』から卒業ソング『今日までのメロディー』をパフォーマンスすると、卒業生の野呂佳代、増田有華、佐藤夏希、早野薫、河西智美や大島チームKのメンバーも駆けつけた。
みんなが見守る中、宮澤佐江、渡辺麻友、小嶋陽菜、指原莉乃、柏木由紀、松井珠理奈、梅田彩佳、高橋みなみから大島優子へ涙と笑いで贈る言葉が伝えられた。その後、会場も一体となって『草原の奇跡』を歌い、たかみなから「最後は、一番優子らしいあの曲で、優子の旅立ちをお祝いしたい」とマイクスタンドが準備された。
センターのマイクスタンドを前に、見慣れた風景の大島優子から「これは、ファンのみなさんが私にプレゼントしてくれた曲です」とコメントがあり、『ヘビーローテーション』が「ワン、ツー、スリー、フォー」の掛け声で始まった。
大島優子がAKB48としてパフォーマンスする最後の1曲にふさわしいシチュエーションだ。ツーコーラス目では横山由依とセンターで歌い踊って佳境に入る。そこでCM。
『ヘビーローテーション』が始まって、約2分18秒ほどでブツリと中断され、4社のCMが1分ほど流れた。その後、再び『ヘビーローテーション』が流れてエンディングへ。大島優子が「ヘビ~イ、ロ~テ~ショ~ン」とソロで終わってCMとなったので、そこのタイミングは合わせたかのようだった。
このCMの入り方にネットで「キレました! せっかく横山由依がセンターで歌って大島優子とダンスしてたのに…途中でCMだもんな…」、「絶対に許さない! 絶対にだ」とAKB48ファンから不満が噴出している。
さらには「最後のヘビーローテーション中にCM入れると言う暴挙。結構大事な場面だったと思うよ」、「視聴者の事よりスポンサーの事しか考えてない!」との批判もある。
中には「そりゃ一番数字上がってるところでCM見させたいだろ」、「AKBよりCMの方が大事に決まってるやん」と当然のことだと捉える意見もあったが、今回のCMを入れたタイミングは時間通りに挿入しただけなのか、それとも意図的なものだったのか。
「秒数まで完全にカウント入ってる生中継なわけで、完全にわざとじゃん」、「前田敦子の時も同じ事やってたけど、最初の1時間にめいっぱいCM入れるってできなかったのかな」という指摘もある。
前田敦子の卒業公演を生中継したのも『HEY!HEY!HEY! 今夜が最後!前田敦子 AKB48 さよならライブ生中継 緊急2時間スペシャル!』だった。この時も、今回の大島優子と同じくらいの時間帯でCMが入って感動的な場面が放送されなかったのだ。
「あのタイミングでCMねじ込まれた方も不条理な反感買って気の毒」というように、放送された4社のCMに良いイメージを持たないのではないかとの意見もある。
ネットでは「ニコ生で見てました」、「ニコ生との差が歴然だった。これじゃテレビ離れてネットにいく訳だ」という書き込みもある。ニコニコ生放送もプレミアム会員と一般利用者では視聴環境に違いがあるとはいえ、テレビ側としてもうかうかしてはいられない状況だ。
※画像は『小嶋陽菜 nyanchan22 Instagram』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)