ドラマや映画で活躍する俳優・斎藤工が、ショートフィルム『半分ノ世界』で監督デビューを果たした。29日、東京・渋谷で開催された『ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)2014』のオープニングセレモニーに出席した斎藤は、大ファンだというミュージシャン・大橋トリオと初めて顔を合わせ、熱い思いを伝えた。
斎藤工が初めてメガホンをとったショートフィルム『半分ノ世界』は、大橋トリオの楽曲『HONEY』をモチーフにしている。同曲について斎藤は、「(映画を作る過程で)100回以上は聴きました。人生で一番聴いた曲が『HONEY』になったんですけど、全く飽きないんです。僕だけじゃなくてスタッフも(曲から)指針をいただきました。感謝をしたいです」と大橋本人を目の前に熱い思いを吐露。
それを聞いて人見知りなほうという大橋トリオは、「良いことは全部言っていただいたんで…あの…『ミス・パイロット』観ました」と、斎藤が出演していたドラマに唐突に話を振り、「若いのにすごいなと思いました。あれは何歳ぐらいの設定だったんですか?」と『ミス・パイロット』に興味津々。それに対して斎藤は「(ドラマで僕が演じていた)教官ですか? あれは僕の実年齢、32歳ぐらいで、でもあの年齢で機長というのはありえないので、あれはフィクション的な存在だったんですけど…」と丁寧に説明した。
今回のショートフィルムを「男子から女子に向けての不器用なメッセージ」という斎藤は、「主演の田辺桃子さんもほとんど台詞が無くて難しい役なんですが、曲をかけて撮った終盤のシーンは、世界観を反射しているような表情で見どころです」と曲が演技にも影響を与えることについて触れた。
同オープニングセレモニーには他にも倉科カナ、駿河太郎、菜々緒、原幹恵、広瀬アリス、安藤美姫、品川ヒロシらが登壇し、制作時の裏話や、審査における思いなどを語った。
『ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)2014』は、5月30日~6月1日・表参道ヒルズ スペース オー、6月3日~6月8日・ラフォーレミュージアム原宿で、横浜では5月30日~6月15日・ブリリア ショートショート シアターで、無料で上映される。上映作品や作品の上映スケジュールなどは、http://www.shortshorts.org/2014/で。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)