エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】指原も「強い人!」と絶賛。マンデラ氏追悼式のアノ手話通訳者がCMで再起。<動画あり>

昨年12月、南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領の追悼式で米国のオバマ大統領ら各国要人のスピーチを手話通訳して世界から注目された人物がいた。その彼の手話がテレビ中継され、「デタラメではないか?」と批判を浴びて話題になったものだ。それからおよそ5か月が経つ。バラエティ番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、彼のその後を追った。

2013年12月10日にヨハネスブルクでネルソン・マンデラ元大統領の追悼式が行われ、日本からも皇太子殿下と福田康夫元首相が参列した。各国の要人たちによるスピーチを横で手話通訳したのが、タムサンカ・ジャンティ氏だった。彼は4時間ほど手話による通訳を行ったが、テレビ中継を見た各国の視聴者から「デタラメだ」と指摘があった。

BBCなどの情報によると、彼の手話をあえて解釈するならば次のような内容になるという。オバマ大統領のスピーチを手話通訳した一部は、「さあ、パーティを始めようぜ。大きな魚。小さな魚。ダンボール箱。確かに演説は退屈だ。でも大丈夫、もうすぐキスがやってくるから…」という意味に取れるらしい。

5月25日の『ワイドナショー』でこのマンデラ氏追悼式について取り上げると、コメンテーターとして出演した脳科学者の茂木健一郎氏は「デタラメをやっているのに本人は確信をもっている。こういう人の脳を調べてみたい」とコメントした。

しかし、オバマ大統領の横で手話通訳した内容が前述のような意味を持つことが分かると、「マンデラ元大統領といえばヒーロー。それに、オバマ大統領とかみんな来てて最高のプレッシャーなはず。そこで、これができるのはすごい」と言いつつ首をかしげた。

番組が調べたところ、そのタムサンカ・ジャンティ氏は現在、ある企業CMに出演しており、またしても海外で物議を醸していることが分かったのだ。

ライブ配信用アプリ『LiveLens』のCMには、2人のタムサンカ氏が登場する。1人はスピーチをして、横にいるもう1人が手話通訳するというものだ。

「ハーイ! マンデラ元大統領追悼式の手話通訳です!」とあいさつした彼は、「信じてください。私はプロの手話通訳です」と主張する。ところが横にいるもう1人の彼が手話で通訳すると、さらにナレーションで「私は。話します。手話で。ウソです」と解説される。そのパターンで「過去の騒動を心からお詫びします」と語っても、手話では「私は有名人。セレブで。馬も持っている」と説明される。「全世界にお詫びしたいです」と言えば、「今はキャンペーン中。稼ぎ時」と訳されるのだ。

マンデラ追悼式の“デタラメ手話通訳”をパロディーにしたようなCMに、茂木健一郎氏も「なんですか、これ!?」「世界は何が起きるか分からないね」と苦笑するしかなかった。

そんな中で、コメンテーターとして出演したHKT48の指原莉乃は「すごい強い人ですね!」と感心しており、「私もまあまあ強い方だと思っていたが、もっと強い!」「あそこまで身を捨てていることが考えられない」と絶賛した。

このCMにはやはり各国から批判も出ているが、企業側はタムサンカ・ジャンティ氏の起用について「彼にも第2のチャンスが与えられるべきだ」と説明しているという。

スキャンダルによってAKB48からHKT48に移籍した指原莉乃は、それをバネにして今の人気を得ることができた。それだけに、彼女は「第2のチャンスは、絶対に必要です!」と力強く共感していた。

タムサンカ・ジャンティ氏はマンデラ追悼式の件について、地元テレビの取材に「天使がスタジアムに舞い降りたのを見た。あとは記憶にない」と答えていたが、今回のCMを見る限りでは天使は舞い降りていないようだ。

※画像はYouTubeのスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)