人生の晴れ舞台である結婚式に、これまで全くといってよいほど選ばれることがなかった、いや、縁すらなかった「下水処理場」という施設。ところが米ワシントン州ではとある下水処理場が「私どもの施設で挙式してみませんか?」と売り込みをかけ、話題になっている。
米ワシントン州シアトル近郊のウッディンビルで、なんと下水処理場が結婚式会場として使用されており、なかなかの人気を呼んでいるそうだ。「The Brightwater Wastewater Treatment Center」という名のその下水処理場。Facebookで結婚式場としての機能を紹介しており、絶対に必要といわれるケータリング、フルキッチン、オーディオ機器、ダンスフロア、そして広大な駐車場のすべてを提供できると宣伝。アウトドア型のウェディングパーティにもしっかりと対応していると誇らしげだ。
「処理施設からほんの数歩でありながら、悪臭一つ放っていませんよ」と地元メディアのKiro-TVに語ったのは、「Brightwater Environmental Education and Community Center」の責任者であるスーザン・タラリコさん。「キング郡は3年前にこのセンターを建設したのですが、7か月前から施設は一般向けのレンタルとなっています」と話し、下水処理施設としては稼働していないことを説明した。センターを借りる費用は8時間で2,000ドル(約20万円)とのこと。Kiro-TVの報道に早速1組のカップルが予約を入れたそうだ。
※ 画像はkirotv.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)