デンマークの有名な童話作家、アンデルセンによる『みにくいアヒルの子』は色々なことを私たちに教えてくれた。その子はイジメに耐えていつしか美しい白鳥へと成長したのだが、イギリスのある大学構内の池では“人種差別をする白鳥”が話題になっている。
童話、バレエ、映画、アニメ、もう様々なドラマにひっぱりだこ。悲しくもロマンティック、数々の感動のストーリーを生み出してきた白鳥という美しい水鳥に、ダーティーなイメージを抱いている人はいない。しかしイギリスで今、とんだ人種差別を働く白鳥がいるとして話題が広まっていることを英メディア『mirror.co.uk』が伝えている。
ウェスト・ミッドランズ州コヴェントリー市にある「ウォーリック大学(Warwick University)」では、構内の池に棲息している白鳥がこぞって有色人種の学生を攻撃している。池の横には“水は深いので気をつけて”なる警告板が設置されているが、学生にとってはある棟で講義を受けるために木造の小さな橋を渡ること自体が危険になっているそうだ。特にターゲットとなっているのは有色系人種の学生だとして、24歳のインド系の学生は『mirror.co.uk』にこうボヤいている。
「ここの白鳥たちは、まるで選んだかのように私ひとりに集中して飛びかかってきます。毎年この時期になると白鳥は繁殖期となり、人間が近づいてくることにピリピリするから気をつけるようにとは聞いていました。でも彼らが僕を攻撃してくるのはもう通年です。イギリスにインド人が増えていることが気に食わないのかな。ちょっとしたイジメ。人種差別主義者なんでしょう。」
白鳥がいる池を持つ自然豊かな大学は素晴らしい宝物。どうかすべての人種、学生と動植物の円満な共存を目指して頂きたいものである。
※ 画像はmirror.co.ukのスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)