今月、多臓器不全のため亡くなったラーメン店「支那そばや」の佐野実さんは、生前にお笑いコンビ・サンドウィッチマンのVTRに出演していた。サンドウィッチマンの富澤たけしがブログでその当時の思い出を綴っている。「ラーメンの鬼」と呼ばれた佐野さんだがお笑い芸人の要望に応えてくれる寛容なところがあり、富澤は「凄く理解と優しさのある方でした」とその人柄を偲んでいる。

4月11日に多臓器不全のため亡くなった佐野実さんはまだ63歳だった。2011年にはサンドウィッチマンによる単独ライブのVTRに出演しており、まだまだ精力的に活動されていただけに残念でならない。

富澤たけしが『サンドウィッチマン富澤たけしオフィシャルブログ「名前だけでも覚えて帰ってください」』で4月12日に佐野さんとの出会いを振り返っている。

佐野さんは、彼らが作成した「ラーメンを作ってみたら美味いのができたので佐野実さんにのれんを貰いに行く」といった内容の「ふざけたVTR」にもかかわらず出演してくれた。

富澤は「顔合わせもせずに初対面、一発本番で見事な“佐野実節”を炸裂させて、悔しいくらいの笑いを取ってくれました。凄く理解と優しさのある方でした」とその時のことを思い出し「またいつか一緒に何かやらせてもらえたら、と思っていたので本当に残念です」と冥福を祈った。

ブログの読者からも「本当は優しい方というのは知っていましたがとても残念です」、「DVDで見ました。すごく笑いました。一発本番だったとは驚きです。ラーメン界の巨匠が…ご冥福をお祈りします」、「DVDの佐野さん、怖い中にも愛情があり、とても見ごたえがありましたね。佐野さんのラーメン食べたくなりました」といったコメントが届いている。
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）