酒に酔った勢いで何か大きな買い物をする、人生の大事な決断を下す、身体にとって危険な賭けをする、これらは何としても避けたいもの。理屈では誰もがそう分かっているが、このほどルーマニアで賭けに負けた男性が約束通りフォークを飲み込み、病院に担ぎ込まれた。
ルーマニアのバカウ市でこのほど、友人とお酒を飲んで酔っていたRadin Calincescuさんという25歳の男性が、あるゲームの勝敗についてその友人と賭けをした。自分が負けるわけがないと信じているRadinさんは、「お前が勝ったらオレはこのフォークを飲み込んでやるよ」と大きく出たのだが、アッサリとその賭けに負けてしまった。友人の制止も聞かずにRadinさんはフォークを口へ入れ、それはあっという間にRadinさんの喉を通り食道へと下がっていったという。
しかしほどなく激しい痛みでのたうち回るようになったRadinさんは、駆けつけた救急車で医療救急センターへ。医師は食道に引っかかっている固形物をX線で確認したが、首をかしげるばかり。ところがRadinさんは頑なで意地っ張りな男である。医師に「フォークを飲み込みました」と告げることはしなかった。そのため「幸い胃には入っていないし、手術しなくても自然に吐き出されるかもしれません。数日間様子を見ましょう」と医師は言い、Radinさんの診察はあっけなく終了。メディアの取材を受けているところをみると、医師の予想通りフォークは自然排出されたものと思われる。
ちなみにRadinさんと友人が賭けていたのは、ペーパーフットボールの勝敗。これは紙を三角に折ってボールにみたてたものを、ゴール目指して飛ばしながら得点を競い合う卓上ゲームである。こんなものに大金や命を賭けていたというこの友人コンビ。最近では会うたびに「お前が別れた女と寝てやる」と言い、どちらが先に成功するかを争っていた。「よし、なら賭けようじゃないか」が合言葉になっていたそうだ。
※ 画像はtouchmyculture.comのスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)