EU発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【EU発!Breaking News】Englishを外国語として教えるイギリスの公立中学校。「意外にも効果アリ」と校長。

英リーズにある「City of Leeds School」という公立中学校。ここではいつのまにか「イングリッシュ」が外国語の授業という扱いになってしまい、しかしそのおかげでネイティブスピーカーの国語力も伸びているそうだ。国語はいっそのこと、外国人になったつもりで学んだ方が身につくということ!?

英ウェスト・ヨークシャーのリーズにある総合制中等学校(コンプリヘンシブ・スクール)「City of Leeds School」は今、イングリッシュを外国語として生徒に教えている。外国籍の生徒を多数受け入れていることがその理由で、生徒の半分が英国に暮らして4年以下。出身国はなんと55にものぼるそうだ。

この画像は、学校の公式ウェブサイト『city.leedsschools.org』のスクリーンショットである。教師のストライキが3月26日に行われるというお知らせも、英語のタイトルの下にはこの通り。また、「このほど新しくチェコ語、ルーマニア語、ドイツ語を話せるスタッフが加わりました。言葉で困っている場合は助けてくれることでしょう」との案内も確認できる。ただし外国籍の生徒の割合が増えたことにより、残念ながらこの学校のレベルは下がる一方であった。ウェスト・ヨークシャーで最低と評価されるようになったところで、ジョージアナ・セール校長は「まずは読み書きの基本から」と強調。リーズ・メトロポリタン大学とシェフィールド大学の監修のもと、イングリッシュの指導内容を根本から見直したという。

ここで気になるのは地元で生まれ育ったネイティブスピーカーの生徒たち。この学校では、なんと彼らまでがイングリッシュを外国語として基礎から学ぶことになってしまったのだ。だが「物足りない」という苦情を入れる保護者はいない。むしろスペリングとグラマーにおいて確実に実力と成績を伸ばしているそうだ。読み書きの能力はその後の学習意欲や理解力に大きく影響する。他校も彼らの様子を興味深く観察しているのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)