EU発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【EU発!Breaking News】立派な顎ヒゲを持つ23歳英女性。「卵巣の病気を理解して」。<動画あり>

男性も驚くような顎ヒゲを持つ英バークシャー在住の23歳の女性。「卵巣の病気でこうなることがあるの。同じ病気に苦しむ女の子たちを勇気づけたい」として、彼女はありのままの姿でメディアのカメラの前に座った。

こちらの画像は先月16日、英メディア『Barcroft TV』が“Bearded Lady Beats The Bullies(顎ヒゲが生えていてもイジメに負けない女性)”というタイトルで、YouTubeに投稿した動画のスクリーンショット。黒々としたヒゲに視線が集まってしまうが、こう見えても男性ではない。ある病気により11歳から顎ヒゲが生えるようになったものの、「私はとてもフェミニンなタイプよ」と語る女性なのだ。

ロンドン中心部から西へ約32kmという、英バークシャーのスラウに暮らす23歳のHarnaam Kaurさん。彼女は『Barcroft TV』の取材に、このヒゲのせいで味わった辛い思い出を吐露している。体毛がイヤでワックス脱毛は週に2回。ファッションも体を覆い隠すものばかりを選び、学校も人混みも苦痛で引きこもりがちになると自傷行為を繰り返し、自殺までも考えるように。転機が訪れたのは16歳で受けたシーク教徒の洗礼であった。そこからは自然の姿、ありのままの自分を受け入れる勇気が湧いてきたというKaurさんだが、今度は家族が反対。「若い女の子なのだし、やはり脱毛を」と説得されたという。しかし彼女の決意は固く、その後7年間まったくヒゲを剃っていない。

彼女を苦しめている病気の名は「多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)」。卵巣内に多数の卵胞がたまってしまい、月経異常や不妊はもちろんだが多毛、にきび、低音声に悩む人も多い。「外見にとらわれない真の美しさを追求したいと思っています。この映像を見て、同じ病気に苦しむ多くの女の子たちが勇気を持ってくれれば嬉しいです」と力強く語るKaurさんであった。

(TechinsightJapan編集部 Joy横手)