エンタがビタミン

writer : tora

【エンタがビタミン♪】ザキヤマ・若林・バカリズムが『日曜×芸人』最終回で見せた、完成されたトリオ芸。

バラエティ番組『日曜×芸人』は、この3月いっぱいで2年間の放送に幕を閉じた。「日曜の夜をポジティブに」を合言葉に、“ザキヤマ”こと山崎弘也(アンタッチャブル)、若林正恭(オードリー)、バカリズムの3人は数多くの企画にチャレンジしながらお茶の間に笑いを届けてきた。最終回となった30日の放送でも、3人は息の合った様子を見せてくれた。

3月30日に放送された『日曜×芸人』は最終回スペシャルとして、出演者の3人(山崎弘也、若林正恭、バカリズム)が温泉宿でくつろぎながら“2年間の思い出”を語り合う企画であった。まず3人は温泉に浸かりつつ番組内で行われた数々の企画を楽しく振り返ったのだが、その後の食事の席でも思い出話に花が咲いた。そんな中、女優の有村架純がゲストで登場した回での若林の言動が話題にのぼる。

有村は昨年の11月に同番組に登場したのだが、その際に若林が“10秒以内にブラインドを下げる”というミッションに失敗。有村からその場のノリで(笑顔ながらも)「若林、しっかりしろ!」とゲキを飛ばされた若林は、とっさに「じぇじぇ!」と有村も出演していた『あまちゃん』の流行語で切り返していたのだ。ザキヤマが「あの時(若林君)頑張ってたもんね」と述懐すると、若林も「若林君も『じぇじぇじぇ』とか言うんだね」とバカリズムから言われたことを明かした。

若林について、バカリズムは「あんま(じぇじぇじぇのような流行語を)言わないタイプだと思ってた」と前置きした上で、笑いながら「(若林が『じぇじぇ』と言った時に)『何でもアリか』と思った」と言いつつ“若林の芸風のブレ”を冗談交じりにチクリと攻撃。ザキヤマはこれに乗っかり「こんな衝撃なこと言われてどう?」と、若林に再び「じぇじぇじぇ」と言うように差し向けた。若林は抵抗するが、バカリズムからの「(お前には)ガッカリしたよ!」との言葉を受け、表情を作り「じぇじぇじぇ!」と発言し笑いを誘った。若林の表情を見てザキヤマが「岡本太郎さんみたい」と口にすると、若林はそこに(岡本さん独特の)両手を差し出すジェスチャーも付け加え“岡本太郎”のしぐさをうれしそうにマネしたのである。

実は、岡本太郎さんは若林の芸人人生に大きな影響を与えている。2009年放送のバラエティ番組『未来創造堂』(日本テレビ系)の中で、若林は岡本さんの作品「太陽の塔」が好きなことを明かしていた。若林は相方の春日俊彰と共に「オードリー」として活動を始めてから、7年ほど「ずっとウケなかった」時期を経験し悩んでいたそうだ。そんな時、岡本さんの著書や美術館に興味を持つようになった若林は、“進歩と調和”という大阪万博のテーマを逆手に取り岡本さんがあえて“調和”と真逆の発想で「太陽の塔」を作ったことを知る。岡本さんが説く「伝わらないことをやれ」との考えに共感した若林は、「ウケないことを作ろう」と思い立ち、相方の春日に「(漫才中に)太陽の塔のような立ち方をしてほしい」と依頼。それによって、オードリーの漫才の大きな特徴のひとつである“胸を張って構える春日のポーズ”が誕生したと語っていたのだ。

以上のようなエピソードを全て知った上で、ザキヤマは若林の表情を見て“岡本太郎”の名を出したのではないかと考えるのはかなり強引な見立てかもしれない。しかし、そんな見立てをしてしまいたくなるほど『日曜×芸人』でのザキヤマ、若林、バカリズムは息がピッタリで、最終回でも見事な“トリオ芸”を見せてくれた。このスリーショットが再び実現する日を、テレビの前で心待ちにしたい。
(TechinsightJapan編集部 TORA)