ドイツ南部トロイヒトリンゲンで19日未明、30歳の男が元恋人の暮らすアパートの一室の窓から、彼女との間に生まれた実の子供3人を投げ落とした。さらにその後、男は自殺を図り窓から飛び降りるという事件が発生した。

窓の下には草の茂る庭が広がっていたものの、地上約8メートルの高さから投げ落とされた子供たち。生後10か月の男の子は生命に影響が及ぶほどの重傷を、また2歳そして3歳の姉妹も重傷を負い、救急車およびヘリコプターで病院に搬送された。

また自殺を図った当事者の男も、当初は重傷を負ったと見られ病院に搬送されたが、その後の診断で負傷はさほどひどいものではないとされ、現在は警察で取り調べを受けている。

『Die Welt』紙によると、この男と子供の母親である女性は以前パートナー関係にあった。数日前に女性が男のもとを去り、自分の姉の暮らす家に引っ越したことが事件の動機となったそうだ。

事件発生前夜、男と女性は電話で話していたものの喧嘩に発展し、男はもし自分のところに戻らなければ子供たちに危害を加えると脅迫。このことを知った女性の姉はすぐに警察に通報したのだが、警察が駆けつけるとほぼ同時にやってきた男は、警察官に尋問されることなく部屋に侵入した。その後窓から子供たちを次々と投げ落とし、挙句の果てには自分も飛び降りて自殺を図るに至った。

検察はこの件について、明らかな殺人の意図があったとして男に逮捕状を出す予定であることを発表した。

※　画像はwelt.deのスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　椎名智深）