EU発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【EU発!Breaking News】フィンランドのトナカイは“夜光性”。ツノに反射剤が塗られ「美しい」と大評判。

フィンランド北部のラップランド地方では毎年、大変な数のトナカイが車に撥ねられ、あるいは轢かれて死んでいる。そこでこのほど、トナカイを守る試みとしてそのツノに夜間の視認性に優れた光反射塗料が塗布された。

雪を掘ってエサを得る習性ゆえに、オスメスを問わずツノが生えているトナカイ。大きな蹄で雪の上も難なく歩く。しかしそれゆえにフィンランドでは道路に飛び出して車に撥ねられる、あるいは衝突を避けようとする車が凍結路面でスリップするなど、トナカイの存在はドライバーにとっては脅威の存在に。北部のラップランド地域では、トナカイが原因となる自動車事故が毎年数千件も発生しているそうだ。

そこで同国の「トナカイヘルダー協会」は、ラップランドのロヴァニエミという地域に棲息する20頭のトナカイのツノに、ヘッドライトが当たると光る2種類の反射塗料を塗ることを試行。AP通信によれば、同協会のアン・オリラさんは「効果があるようなら地域内のすべてのトナカイに塗布します」と説明しているという。フィンランド北部に棲息するトナカイの数は約20万頭といわれるだけに、これは大変な作業となりそうだ。

真っ赤なお鼻のトナカイさんは今、この国の子どもたちにとっては“ピカピカなツノのトナカイさん”。光に照らされたツノが魅せるシルエットが、「美しすぎる」と人々の間でも大評判とのこと。ちなみに、これまでの対策方法であった「トナカイに注意」といった看板は観光客が面白がって持ち去り、巻き付けていた反射テープはトナカイが自ら引き裂いてしまい、同協会も頭を抱えていたという。

※画像はnorfolkdailynews.comのスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)