南アジアの男性にとってアメリカのオバマ大統領は、ストロングなパワーを持った男の代名詞であったようだ。なんとアフガニスタンやパキスタンで販売されているED治療薬のパッケージに、オバマ大統領の顔がプリントされているというのだ。
夫とダンスをする時のミシェル夫人がキュートではにかんだような表情を見せることでも分かる通り、バラク・オバマ米大統領というのはやはり強いセックスアピールの力を持った男なのであろう。その顔がなんと南アジアのヤミで売られる怪しいED治療薬のパッケージに起用され、売れ行きも最高だそうだ。
この画像は、21日に『policymic.com』が伝えた記事のスクリーンショットである。親指を立ててポーズを決めたオバマ大統領の顔がダイナミックにプリントされた“Aobama”。パッケージの中身はバイアグラをイメージしたED治療薬だそうだ。実はパキスタンでは「バイアグラ」の販売は禁じられており、手に入るのはこうした怪しい品ばかり。アフガニスタン経由で密輸されており、保守的なイスラム教徒ばかりの土地、ペシャーワルでもあっという間に浸透してしまったという。
4錠が1米ドルという安さもあって、今では薬局やドラッグストアでも広く販売される人気商品となったが、有害な化学添加物の含有が指摘され、何人かの男性がその偽バイアグラのせいで神経の麻痺を発症したとの報告がなされたそうだ。しかし売上はまったく衰えず、特に若い男性がそれに飛びついているという。パキスタンやアフガニスタンといえばイスラム原理主義運動「タリバン」の暗躍の地。反米感情が渦巻いているはずであるが、“Aobama”の愛用者にしてみれば「それはソレ、これはコレ」ということなのであろう。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)