EU発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【EU発!Breaking News】イギリス空軍基地の保管庫から大量の「バイアグラ」が盗まれる。

イギリス東部のノーフォークにある「マーハム空軍基地」で、かなりの量の「バイアグラ」が盗まれていたことが発覚した。そんな薬が、なぜ軍が基地の保管庫に大量にあるのかと物議を醸している。

英イースト・オブ・イングランドのノーフォークにある、イギリス空軍の「マーハム空軍基地(RAF Marham)」。そこからこのほど、日本円にして103万円に相当する大量の「バイアグラ=勃起不全(ED)治療薬」が盗まれた。保管庫からは他にも数種の薬がなくなっているという。廉価での販売に大きな需要があると言われる「バイアグラ」だけに、それをよそで販売する目的で盗んだ可能性も指摘されている。

かねてから、どうも防犯管理体制が甘いとの指摘があるイギリスの各空軍基地。ここ7年の間に銃剣、銃の部品、弾薬、それに飛行機の胴体までが盗まれてしまった。被害額は合計7ミリオン英ポンド(約12億円)というから、今回のED治療薬などまだ良い方ではないだろうか。

イギリス国防省の広報官は、英紙『タイムズ(The Times)』に「事態を重く受け止め、我々も全力で調査にあたっています。罪を犯した者に対しては軍の規則にのっとり厳しく処罰する方針です」と語っている。だが世間が空軍に対し、「基地になぜそんなに大量のバイアグラがあるのか」とやや疑わしい目を向けているのも事実。これについては「どうか誤解のないように。我々はバイアグラを高血圧症および高山病の治療に使用しています」との釈明があった。

確かにバイアグラを含むシルデナフィル製剤は、ファイザー社が狭心症の治療薬として開発したものである。だが同じシルデナフィル製剤の中でも、軍が示す使用目的により近いのは「レバチオ」という名の薬だそうだ。バイアグラを大量に“備蓄”しながら「事件の再発防止に努めてまいります」と語るその広報官。薬を「レバチオ」に変えたら良さそうなものだが…!?

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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)