保存状態が極めて良好で丁寧に書かれたもの、かつ本物だと認められればの話であるが、世界の皇族、政治家、スポーツ選手、そして歌手まで、超有名人のサインを持っている人がそれを手放すことにした場合、一体どれほどの値で売れるのであろうか。

87歳とかなりの高齢になり、キューバの首都ハバナで隠居生活を送っているフィデル・カストロ前国家評議会議長。このほどオープンした美術展を訪れ、実に久しぶりに人前に現れたことが報じられている。実はこのニュースと並行して、イギリスでは“カストロ氏のサインは世界一の高値で売れる”という話題が注目を集めていた。この時カストロ氏に近づき、サインをもらったという人はいるのだろうか。

英ブリストルに拠点を置く『Paul Fraser Collectibles』を運営する有名なお宝収集家のポール・フレイザー氏が、“このセレブのサインにはこれくらいの価値がある”という最新の目安を発表した。ベストテンを見ると10位のマドンナで日本円にして17万円、1位のカストロ氏なら60万円ほどの値がつくそうだ。詳しい順位をご紹介すると、以下の通りである。

1位　フィデル・カストロ氏（キューバ）　3,500ポンド
2位　ケンブリッジ公爵ウィリアム王子（英）　2,000ポンド
3位　ポール・マッカートニー（英）　2,000ポンド
4位　ボブ・ディラン（米）　1,950ポンド
5位　タイガー・ウッズ（米）　1,750ポンド
6位　エリザベス女王（エリザベス2世・英）　1,500ポンド
7位　モハメド・アリ（米）　1,500ポンド
8位　J・K・ローリング（英）　1,250ポンド
9位　リンゴ・スター（英）　1,200ポンド
10位　マドンナ（米）　995ポンド

ちなみにこちらの写真は昨年7月、映画『ワールド・ウォーZ』のプロモーションで来日したブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーを撮影したもの。ハリウッドのゴールデンカップルであっても、このようにして大量のサインが出回っているせいか、彼らはランクインしていない。一方でサインやツーショットには簡単に応じないのが歌手のマドンナ。彼女のサインには稀少価値があるはずだ。SPが常に取り囲んでいる皇族や政治家に近づくことは難しいにせよ、精力的に世界中を回り、ファンサービスに努めているポール・マッカートニーやタイガー・ウッズなどは比較的気軽にサインに応じていると聞く。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）