エンタがビタミン

writer : tora

【エンタがビタミン♪】松本人志「プロのボケ」需要減少を指摘。月亭方正に見る「ボケ芸人」飛躍の条件。

シリーズ歴代最高視聴率をマークした『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しSP 絶対に笑ってはいけない地球防衛軍24時!』。今回ひときわ出番が多かったのが、“ホウセイ”こと月亭方正(旧芸名:山崎邦正)だ。ダウンタウンやココリコといった個性的なメンバーが居並ぶ中で、方正はシリーズを重ねていく毎に着実に自分の色を出していった。“ホウセイ”の魅力が大爆発を見せた今回の「笑ってはいけない」。一方でダウンタウンの松本人志は、現在のバラエティ番組におけるボケ芸人の出番減少を指摘している。そんな中での方正の活躍ぶりは、“ボケ役を演じる芸人”の新たな可能性を感じさせてくれるものとなった。

昨年12月31日に放送された『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しSP 絶対に笑ってはいけない地球防衛軍24時!』において、月亭方正が大活躍を見せた。シリーズ名物となっている“蝶野正洋から方正へのビンタ”は、今回2度にわたって行われた。いずれも方正は、蝶野とのやり取りからビンタされる瞬間、ビンタされた直後も彼にしかできないリアクションを見せた。そのほか番組内で仕掛けられる数々のトラップに、抜群のリアクションで笑いを誘う方正。2人の愛娘たちから感謝の気持ちを綴った手紙がVTRで流された時には、仕事に打ち込みながらも家庭を大切にする方正の“やさしいパパ”としての一面も明らかになった。

1月1日に放送された『ワイドナショー全国版』の中で、松本人志は「最近、芸人がどんどんツッコミになっている」と指摘した上で、芸人がアイドルや天然タレントにツッコミを入れて笑いを取る形が増えていると語った。さらに松本は、その影響によって「芸人のボケは(番組に)そんなに要求されてない」とバラエティ番組における“ボケ芸人の需要”が少なくなっているとも分析する。そんな状況で“ボケ役を一手に引き受ける”芸人として活躍を見せているのが、出川哲朗と狩野英孝であろう。リアクションの面白さや言い間違いなど彼らに注目が集まる理由は様々あるが、その中でも大きな要因のひとつとして挙げられるのは出川と狩野のどことなく憎めないキャラクターではなかろうか。

2人に共通するのは、これら“抜群のリアクション”と“人柄の良さ”。この2つの要素を兼ね備えていることによって、周りからの愛あるツッコミを受けながら出川と狩野は貴重な“ボケ役の芸人”として光る活躍を見せている。今回の「笑ってはいけない」での月亭方正はまさにこの2つのスキルを発揮し、例年にも増してお茶の間の笑いを誘った。2014年は、出川哲朗や月亭方正ら“愛される”イジられキャラ芸人たちの更なる躍進が期待できそうだ。
(TechinsightJapan編集部 TORA)