エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】ももクロの楽曲を小学校が放送禁止。過去にはこんな歌も規制されていた。

“ももクロ”ことももいろクローバーZの楽曲を校内放送で流すことを、ある小学校が禁止した。その件がツイッターのつぶやきから明らかとなり、ももクロファンの間で話題になっている。いったい学校がその楽曲『だって あーりんなんだもーん』を放送禁止としたのはどういった理由なのか。

生徒の保護者がツイッターにて、「娘の通う小学校の校内放送」でももクロの佐々木彩夏によるソロ曲『だって あーりんなんだもーん』が放送禁止曲リストに入ったことをつぶやいた。同曲はももいろクローバーZの1stアルバム『バトル アンド ロマンス』の収録曲で、数々の楽曲をももクロに提供している前山田健一の作詞・作曲・編曲によるものだ。

小学校は「1年生には刺激的すぎる」との理由で校内放送を禁止したようだが、メロディに問題があるとは思えず、歌詞の内容が刺激的なのだろうか。歌詞を確認したところ、「おやつにスイーツが食べたいが、アイドルだから我慢しなくちゃ」といった主旨と思われる。

ももクロファンのサイトでもこのツイッターの内容を取り上げているが、そこでは「みんな太っちゃうから?」、「小学生にも大人気だから子供が皆まねする」といった理由ではないかとの意見も見受けられた。

正確な理由は不明だが、ツイッターによる続報では同曲が放送禁止となった翌日に校内放送で流れたのは『北風小僧の寒太郎』だったらしい。

ところで、過去には校内放送どころかラジオ局やテレビ局で放送禁止となった楽曲も多いのだ。

フォークシンガー・なぎら健壱が、1973年1月に発売したシングル『悲惨な戦い』が放送禁止となったのは有名だ。国技館での大相撲のエピソードを歌ったもので、「まわしが、落ちた」というコミカルな内容が人気だった。しかし、神聖な大相撲を汚しているという意見もあり放送局が自主規制したという。

ロックバンド・RCサクセションが、1980年5月に出したシングル『ボスしけてるぜ』(作詞・作曲:忌野清志郎)が当時、銀座など歓楽街の有線放送で放送禁止となった。「ボス、俺の給料上げてくれよ」という内容が経営者に敬遠されたことや、青少年の勤労意欲を損なう恐れがあるといった理由による。

RCサクセションは1988年8月6日(広島平和記念日)に発売される予定だったアルバム『COVERS』(カバーズ)に収録された『ラヴ・ミー・テンダー』と、『サマータイム・ブルース』が反核、原子力撤廃を歌っているとの理由から発売中止となった。(後に別レコード会社から発売される)

ザ・フォーク・クルセダーズが1968年3月に出す予定だったシングル『イムジン河』は、北朝鮮の楽曲を日本語の歌詞で歌ったものだ。レコード会社は「政治的配慮」から発売中止を決定。放送も自粛された。

他にも放送禁止ではないが、山口百恵の22枚目のシングル『プレイバックPart2』(作詞:阿木燿子 作曲:宇崎竜童)の歌詞にある「真っ赤なポルシェ」が、NHKの音楽番組で一時期「真っ赤な車」と歌われた。商品の宣伝になるからという理由だった。

他にも様々な理由で放送禁止となった楽曲がある。中には理由に釈然としないものもあるが、ももクロの『だって あーりんなんだもーん』が校内放送の禁止曲リストに入った真相も気になる。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)