映画『永遠の0』が全国映画動員ランキングで6週連続1位となるほどの人気だ。ももいろクローバーZ(ももクロ)の“あーりん”こと佐々木彩夏も映画館に観に行き感動したことをブログで伝えている。本作については映画監督から辛らつな意見も出ているが、少なくともあーりんは胸を打たれたようだ。
佐々木彩夏が1月27日に『ももいろクローバーZ 佐々木彩夏オフィシャルブログ「あーりんのほっぺ」』で映画『永遠の0』を観た感想を伝えている。
「とっても感動した! あーりん、泣いちゃったよ」「ずっとタオル握り締めながらスクリーンに引き込まれたっ」という彼女。実は1人で観るつもりだったが、父親を誘って2人で鑑賞したそうだ。
「パパと映画なんてひさしぶりだなぁ…いつ以来だろう?」「なかよしー」と久々の父親とのデートを喜んでおり、親子で映画の感想を語り合ったのではないだろうか。映画『永遠の0』は世代を超えて感動できる作品なのである。
昨年の12月20日、テレビ番組『徹子の部屋』に本作で主演している岡田准一が出演した。映画『永遠の0』のダイジェストを岡田と見ていた黒柳徹子は目を潤ませて鼻声になっていた。
それは、彼女が戦争の悲惨さを知っていることもあるだろう。さらには、2013年5月11日に膵臓がんでこの世を去った夏八木勲さんにとって晩年の作品でもあったからだ。黒柳は夏八木さんとは文学座の研究所で若い頃に同級生だった。
岡田が「夏八木さんは戦争の悲しさを伝えるために、最後の力を振り絞って出演を受けられたのではないか」と撮影を振り返ると、黒柳も無言でうなずいていた。
一方で、『パッチギ!』などで知られる井筒和幸監督の場合は、特攻を美談化するような描写に納得できないと批判。「観たことを記憶ゼロにしたい」と発言して話題となった。
しかし、太平洋戦争や特攻隊についての知識も少ないであろう佐々木彩夏や、戦時中を経験した黒柳徹子も映画『永遠の0』に感極まったことは確かだ。それは、観た者に戦争の悲惨さが十分に伝わっているからではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)