エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】松たか子がヒロイン役に。ディズニー最新作『アナと雪の女王』で声優&歌に挑戦。

ディズニー創立90周年記念作品として誕生したドラマティック・ミュージカル映画『アナと雪の女王』の日本語吹替版で、“禁断の力”を持つ雪の女王・エルサの声優に松たか子が抜擢された。同作品は新年、2014年1月3日~5日(現地時間)の週末全米映画興行収入で1位となる人気だ。英語版でエルサを演じるイディナ・メンゼルについて、松は「まさか彼女と同じ役を日本でやるとは思ってもみなかった」と敬意を表しており、吹替版では声だけでなく壮大な歌に苦労したという。

『アナと雪の女王』は新年、初の週末に発表された全米映画興行成績で前週2位から首位に返り咲いた。公開6週目を迎えて、累計興行収入2億9,783万ドルはディズニー・アニメ作品ではあの『ライオン・キング』次いで歴代2位となる勢いだ。

エルサはその手で触れるものすべてが凍ってしまうという“禁断の力”を持つがために、誰にも会わないよう部屋に閉じこもった日々を送っていた。やがて成長した彼女は新女王としての戴冠式で姿を現すが、その力を制御できずに真夏の王国を冬に変えてしまう。以来、彼女は人を傷つけるおそれのない氷の城で“雪の女王”となり、ありのままの自分を解放する喜びを生まれて初めて知ることとなる。

運命のいたずらで離れ離れとなってしまった姉妹。妹のアナは逃亡した姉と王国を救うために雪山の奥深くへと旅に出る。果たしてアナの愛は雪の女王となった姉との関係を取り戻すことはできるのか。

壮大でドラマティックな作品の要は、やはり“禁断の力”に翻弄されるエルサとなる。松たか子は英語版でエルサを演じたブロードウェイミュージカルで活躍するイディナ・メンゼルについて、「最初にお話をいただいて、彼女がオリジナルのエルサをやっていると聞いて、ちょっと嫌な予感がして」と少し笑いながら語る。

「ニューヨークに行った時に彼女の舞台『ウィキッド』を若干時差ボケの中で観たんですけど、一幕のラストの曲(「Defying Gravity」)を聴いてそのパワーに圧倒されたという思い出があるので、まさか彼女と同じ役を日本でやるとは思ってもみなかった」とオファーを知った時の驚きを明かした。

最近では、富士フイルム「お正月を写そう2014」のCMで笑福亭鶴瓶といい味を出している松たか子。ドラマ『HERO』や映画『告白』など、さらに舞台『ラ・マンチャの男』や『ジェーン・エア』に『もっと泣いてよフラッパー』(2/8より)まで数々の作品で演じる彼女は、コメディからシリアスなものまでこなせるのが魅力だ。

ウォルト・ディズニー・スタジオの担当者は「エルサは、セリフをしゃべりながら歌も歌わなければならないという点で、非常に難しい役。吹替版でも、オリジナル版が持つ上質感をそのままお届けしたく、高い演技力と歌唱力を兼ね備えた女性を探した」という。

「舞台や映画などでもご活躍されている松たか子さんが持っていらっしゃる、凛とした佇まいと気品は、自分の力をコントロールできず雪の女王になっていくエルサという女性の感情の機微をセリフと歌で表現してもらえる唯一無二の日本人と思い、オファーしました」と、彼女を抜擢した理由を語っている。

松たか子がオファーを知って驚いたのは前述の通りだが、彼女も難役を引き受けたからには「ディズニー映画のヒロインができるなんて一生に一度、一生懸命チャレンジします!」と燃えている。

ディズニー最新作『アナと雪の女王』は、3月14日(金) 2D/3Dロードショー
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)