タレントで人気ブロガーの桃が、出演したNHKの討論番組についてブログで本音を明かしている。激しい討論が行われて収録はおよそ3時間に及んだが、放送されたのはそのうちの1時間のみ。「私はたいした発言できなかったから、すべてカットされてるかと思った」という彼女だったが、3回発言したうちの2回が使われたという。だが、桃は「でも、本当にしゃべりたいことしゃべれなくて…悔しいです」と、ひきこもりだった自分が立ち直ったきっかけについて改めて伝えた。
1月11日に放送されたNHKスペシャル『シリーズ日本新生 ニッポンの若者はどこへ? 徹底討論 大人の心配×若者の本音』には学生やフリーター、起業家など様々な立場の若者がそろい、非正規雇用や年金、医療などの負担増など自分たちの未来について討論した。
AKB48の高橋みなみもパネリストとして討論に加わった。その2つ隣の席に座ったのがブロガーの桃だった。彼女は『ももオフィシャルブログ』で、放送前に「私…ほとんどしゃべっていません」と思ったように発言できなかったことを伝えている。
人前で自分の意見を話すことが苦手という彼女は、「緊迫した雰囲気の中で、戦争のような討論会」だったと会場の空気を表現する。あの高橋みなみでさえも「今までの収録の中で一番緊張しました」と話していたそうだ。
番組が放送された翌日、桃が「NHKの番組を振り返って」と題して「本当にしゃべりたいことしゃべれなくて…悔しいです」と本音を明かしている。
雇用の話題になった際に、フリーターの女子が「やりたいことを見つけるきっかけがわからない」と発言したことに対して、桃は大学生の時にひきこもりだったことを話した。その時にうまく真意が伝えられなかったらしい。
大学では人と関わりたくないことから、『便所飯』をしていた時期もあったようだ。しかしそのままではダメだと思い、大学のプログラムを利用して2か月間留学する。桃は「大学内の見知らぬ人と一緒に留学した経験で、明るく変われるきっかけになった」という。留学からも戻っても、その時の仲間と意気投合して一緒に暮らすようになったほどだ。「切磋琢磨しあいながら、就職活動ものりきることができた」彼女は、留学しなければ就職活動を乗り切れなかっただろうと振り返る。
その体験談によって桃は「きっかけがわからない」と悩むフリーターの女子に、「きっかけは自分がつくるものであり、まずはなんでも行動を起こすことが大事だ」と言いたかったのだ。彼女自身も、『便所飯』でなく学食に行く勇気があればもっと早く別のきっかけがあったかもしれないと反省していた。
番組には若くて起業した福嶋麻衣子さんや東大生アイドル・桜雪など様々な若者が出演しており、桃も「本当にいろんな人がいて、いろんな生き方があって楽しい」と感想を述べている。
中でも高橋みなみについては、「本当にしっかりとした意見や考えを持っていて、7歳も年下とは思えない。やっぱり人間年齢じゃなくて経験なんだとつくづく感じました」と感心していた。
※画像は、『ももオフィシャルブログ』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)