米ジョージア州のとある救急指令本部ではこのクリスマスに、「ある家の高いところから男性が落ちそうになっています」という911コールが入った。通報したのは子連れの女性。心臓が飛び出すかと思うほど驚いたというが…。
ジョージア州グイネット郡のバークレー・レイクという町で、このほど大変お騒がせな事件が発生した。屋根にクリスマスライトを這わせている最中に足元が滑ったか、それとも泥棒か、ある家のドーマー(小屋根)の付け根に1人の男が必死にしがみつき、落ちないよう堪えている。2人の子を連れた女性がこれに気づき、すぐさま911コールを入れて救助を要請した。
こうしてその家の前には消防車、パトカー、救急車が次々と到着。異様な雰囲気に気付き、近隣住民も寄ってきた中で6名の救急隊員がさっそく救助活動の準備に入った。そしてその玄関から怪訝そうな表情で出てきたのは、家の主であるババ&ドーン・マーフィーさん。夫妻はその時のことを『WSB-TV Atlanta』にこう話している。
「何の騒ぎなんだ? うちを陥れようとする何者かがデマの911コールでもしたのか、その時はそう思いましたよ。でもこのコミュニティにそんな悪い人は住んでいない。そして1人の女性があちこちに向かって、自分の勘違いだと謝り始めたんです。そこで気がつきました。そうか、うちのクリスマスディスプレイはあまりにもリアルすぎたんだとね。」
消防隊員や警察官から「人騒がせだから人形を取り外すように」との指導を受け、素直にそれに従ったマーフィー夫妻。しかしその後、彼らは人形を再び元の位置に戻している。「今度は誰にも迷惑をかけないといいんですが…。マネキン人形に服を着せ、たくさんの人の手を借りて設置した力作なんです。近所の皆さんにも好評で、戻して欲しいっていう声が多くてね」とあまり反省はしていないもようだ。
※画像は、wsbtv.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)