英ダラム州で今年の春、意識の薄れた女性の急病人を救急車に乗せて病院に搬送するまでの間、女性の体にいかがわしい行為を働いたとみられる57歳の救命救急士が逮捕され、その裁判がこのほど開かれた。
体調の悪い、あるいは瀕死の状態にある人々を救急車で病院に搬送する救急隊員。ほとんどの隊員が真剣な面持ちで体を張って日々の任務にあたっている中、英ダラム州では今年4月、ひとりの隊員が救急車の後部で搬送中の女性の体にハレンチな接触を試みるという、市民の信用を裏切るような事件が起きていた。
逮捕されたのは、ダラム州と隣接するフェンスハウシズの出身で、「North-East Ambulance Service」に所属するウィリアム・トーマス・ミッチェル(57)という救命救急士。今年4月18日、2名の出動体制(1名は運転手)でひとりの女性を自宅から病院に搬送する際、救急車の後部で女性の胸をしきりに撫で回し、その手を取って自分の下半身に押し付けるミッチェルの様子が監視カメラに捉えられていたのだ。
その裁判がこのほど「ダラム・クラウン裁判所」で行われたが、クリストファー・プリンス判事は、「任務の性格上こうした接触は適切な医療行為の範囲であり、わいせつ行為にはあたらない」とする弁護側の主張を退けた。これによりミッチェルの身柄は再び拘置所へ戻され、1月24日の判決を待つことになる。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)