エンタがビタミン

writer : naomaru

【エンタがビタミン♪】流行語大賞・選考委員のやくみつる、「せーいかーい!」と「バナメイエビ」を推す。

2013年の流行語大賞は「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」と史上最多の4つが発表され、流行語豊作の年となった。選考委員を務める漫画家のやくみつる氏が、今回の選考の裏側を明かした。

10日深夜に放送された『JUNK 爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)に、ゲスト出演した漫画家のやくみつる氏。彼は昨年に続き、今年も流行語大賞の選考委員を務めた。やく氏は今年、史上最多の4つが年間大賞に選ばれたことについて、「絞り込もう」という議論も出ないほど全員一致の選考結果だったと審査の裏側を語った。

やく氏本人は、長瀬智也主演のドラマ『クロコーチ』から「せーいかーい!」と、食材の虚偽表示問題で一躍有名となった「バナメイエビ」を推していたが、年内の流行語としては「間に合わない」という判断からノミネートから漏れていた。

ここ数年、爆笑問題・太田光は“流行語を生みだそう”とタモリらと画策し、やく氏にもアピールしている。しかし、やく氏曰く、選考のカギは政治学者の姜尚中氏にあるという。姜氏は普段テレビを見ない生活を送っており、姜氏にササる言葉こそが真の流行語になり得るということのようだ。ちなみに姜氏は、ノミネート選考の段階で壇蜜の「ハアハアシテル?」に2票投じていた。「壇蜜は液体」という認識だったようだが、そんな姜氏の耳にもなんらかの形で届いていたようだ。

その他、クルム伊達公子選手の「ため息ばっかり!」やハマカーンの「下衆の極み!」はノミネートの選考にも上がらず、またバイきんぐの「なんて日だ!」は、年初めには流行ったが1年間は持ちこたえられなかったと明かした。

新語・流行語大賞は毎年、その選考方法が疑問視されている。「新しい言葉=新語」と「人々が使い込んだ言葉=流行語」が混在しているからではないか。また、流行語についても“人々が実際に耳にした言葉”と、“新聞やテレビなどで注目され、現象が注目された言葉”とは、印象が異なる。そのあたりが世間とのズレを生んでいるようである。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)