エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】壇蜜が特別審査員として鋭いコメント! 『文化放送 ラジオCMコンテスト』で「時代なんだな」

『文化放送 第7回 100万円争奪! ラジオCMコンテスト』の最終審査が12月13日に行われ、グランプリをはじめとする各賞が決定した。特別審査員として参加したタレントの壇蜜はプロ顔負けの鋭いコメントを連発。審査員を務めたコピーライターやプロデューサーも感心していた。

『100万円争奪! ラジオCMコンテスト』は文化放送がラジオCMの新しい可能性を切りひらくことをテーマに開催しているCMコピー公募企画だ。、協賛社(16社)からの課題に基づき、プロ・アマ問わず一般から20秒のラジオCMコピーを募集し、すべての応募作品の中からグランプリ(賞金100万円)ほか各賞を決定する。

7回目となる今回は2万958本もの応募があり、その中から48作品が最終審査に残った。青二プロダクションの豪華声優陣が最終候補作品をステージ上で「生ラジオCM」として熱演すると、招待客のリスナーが喜んだのはもちろん、応募者も自分の作品が予想以上のものに生まれ変わり驚いていた。

審査員には中島信也さん(CMディレクター)、谷山雅計さん(コピーライター)、児島令子さん( コピーライター)、近藤浩章さん(作編曲家・プロデューサー)といったCMクリエイティブ界の第一人者に加えて、特別審査員としてタレントの壇蜜が参加。独特の視点から作品を寸評してプロを驚かせた。

見事、グランプリの栄冠に輝いた、山根一洋さんによる『害虫駆除のシー・アイ・シー』を課題にした作品は次のようなものだ。

男「ゴキブリが減少。略して、ゴキゲン!」
ミュージック(サンバのリズム)
男「ヒャッホー! イェーイ! アミーゴ!」(大喜び)
ナレーション「害虫駆除でご機嫌な毎日を! クリーンドクター シー・アイ・シー」

山根さんは一般企業に勤務するサラリーマン。この日は来場していた山根さんはグランプリの感想を問われると、「(作品を熱演した声優の)岸野さんに感謝しております。想定以上のハジけぶりで、こんなに面白い作品だとは思いませんでした。これからも趣味としてラジオCMを作り続けていきます」と答えている。

他にも審査員賞が5作品選ばれている。たとえば谷山雅計賞に選ばれた『日本みかん農協』を課題にした田島弘崇さんの作品は。

夫「ここに家が建つんだなぁ」
妻「この辺が玄関で」
夫「こっちがリビングかな」
妻「じゃ、こっちがキッチンね」
子供「それから、ここに『みかん』」
夫婦「みかん?」
ナレーション「あなたの生活にいつも『みかん』を。日本みかん農協」

そのようなCM作品が発表される合間に、壇蜜は鋭いコメントを連発した

「商品のプレミア感を出すために、日常の生活や夫婦の関係を若干マイナス要素として表現している。時代なんだな、と感じました」と語り、見事な寸評に他の審査員たちも舌を巻いた。

彼女による壇蜜賞に選ばれたのは『東洋学園大学』を課題にした杉村和彦さんの作品だった。

学生A「そういえば、なんでウチの大学に来たの?」
学生B「前にさ、外国人がおいしそうに麩菓子を食べてたんだけど、それ鯉の餌だったんだよね。俺、それを教えてあげられなくて。」
ナレーション「とっさに出る英語力が身につく。東洋学園大学の国際キャリアプログラム」

壇蜜は大会を振り返って、「CMを考える方も声優の方も、すべてはクライアントさんのイメージをアップさせるために気持ちを込めているんだなと感じました。どこをとっても温かい空気が流れている大会でした」と総評をまとめた。

バラエティではセクシーなキャラクターで悩殺するのがお得意な壇蜜だが、この日はインテリジェンスで会場にいた人々のハートを鷲づかみにしていたようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)