『Metro News』がスウェーデンに大変ユニークなホテルがあることを伝え、大きな話題を呼んでいる。客室の全面が氷や雪に覆われており、幻想的なその光景に多数のカップルが訪れては「ロマンチック!」と感動しているそうだ。
オーロラ発生頻度が最も高い地域のひとつ、スウェーデン北部のユッカスヤルビにあるその名もズバリの『アイスホテル(ICEHOTEL)』。専門家が氷と雪でこしらえた部屋が自慢というホテルである。『Metro News』が“このようなホテルにも火災警報器が導入された”と紹介したところ、こんなホテルの存在自体知らなかった!と反響を呼んでいる。
こちらの画像は『アイスホテル』の公式HPに紹介されている写真のスクリーンショット。そちらを紐解いてみると、建物は“ウォームルーム”と“アイスルーム”の2種類が用意されており、宿泊希望者には1泊目にアイスルームを、そして翌日以降はウォームルームを利用するよう勧めている。夜はマットレスとなるトナカイの皮の上で寝袋に入って眠るそうだ。
みるからに寒々とした世界だが、外気がマイナス30度に下がる中でアイスルームに足を踏み入れると、そこは常時マイナス5~8度に保たれており、なんとも言えない暖かさに包まれるとのこと。またウォームルームの中でも「オーロラハウス」と呼ばれる人気の部屋は、ベッドの上が天窓となっており、そこから冬はオーロラ観測が、夏は白夜が楽しめるという。
レストランではトナカイやヘラジカの肉料理を堪能することが出来るほか、サウナ、バスによるオーロラツアー、スノーモービル、氷の彫刻、犬ぞりなどラップランド地方らしい様々なアクティビティーを提供している。1部屋あたりの宿泊料金は、為替相場にもよるが日本円に換算すると1泊約1万7000円から、もっとも高い部屋で11万円近くになるもよう。営業期間は12月~4月のみ。春の訪れとともにアイスルームが少しずつ溶けてしまうからだそうだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)