「長生きしたければタバコはあきらめなさい」と医師にはっきりと言われるこの時代。しかし世の中には、あまりにも強運なケースではあろうが、そんな生活習慣で100歳まで長生きしている女性がいた。
このほど100歳の誕生日を迎えた、英イースト・サセックス州ソルトディーンに暮らすドロシー・ハウ(Dorothy Howe)さん。“100歳おめでとう!”と書かれた可愛い缶バッジを胸に付け、花束とごちそうで周囲に祝ってもらったといい、メディアの取材には濃い目のウイスキーが入ったグラスを手にポーズをとってみせた。
そんなドロシーさんは「私にとって喫煙はやっぱり至福のひと時。健康で長生きできたのもタバコとウイスキーのお陰かもしれないの。16歳で初めてその味を覚えて、計算するとほぼハーフ・ミリオン(50万本)に達するかしらね」と笑う。秘書であったドロシーさんは、1日あたり約15本のタバコを吸ってきたそうだ。さらに喫煙の費用も計算した彼女は、「今のタバコ代で計算すると、19万3000ポンド(約3070万円)も支払ったことになるわ」と目を丸くしてみせる。愛煙家の代表らしく、ずいぶん値段が高くなったとこぼす一方でこんなことを語った。
「私が吸い始めた頃は20箱で11ポンド(1747円)だったのよ。私はいつも、“値上がりしたらやめるわ”って言い続けてきたんだけれど、結局はずるずる…今日まで至ったってわけ。」
タバコ代はジワジワと値上がりを続けているが、懐がイタイために吸う本数を減らすことはあっても、喫煙そのものはなかなかやめられないとはよく聞く話。彼女もその典型だったというのだ。世間の常識を覆しながら長生きしていることについて、「私は極めて幸運なケース。絶対に人には喫煙を勧めませんよ。やはり体には毒ですから」とキッパリ。世の中にはこんな珍しいケースもあるという程度に捉え、禁煙を心がけている方はそれがベストな状態であることを忘れないで頂きたいものである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)