台湾では公共施設での喫煙が原則的に禁じられているが、このたび交差点付近での喫煙を禁止する法案が検討されていることが明らかになった。『Now News』が伝えている。
2009年1月から、駅や空港などの公共施設やオフィスでの喫煙を原則的に禁じる「煙害防止法」という法律が施行されている台湾。今月12日には、来年4月からの国立公園及び風景特定区の非喫煙エリアでの喫煙を禁止する新規定が発表されたばかりだが、台湾の禁煙政策はこれだけにとどまらないようだ。
衛生福利部國民健康署によれば、信号待ちの際のバイクドライバーや歩行者が吸うたばこの煙被害に対する訴えが数多く寄せられており、交差点を禁煙エリアに列挙するかどうかを検討しているという。今後地方衛生局が一部の交差点で実施し、効果を見ながらエリアの拡大を進めていくもようだ。
禁煙エリアの拡大は、非喫煙者からおおいに支持されている。「バイクに乗りながら吸ってるのが嫌。灰が飛んでくる」、「信号待ちで煙が漂ってくるのはウンザリ」とバイク王国の台湾らしく、バイクに乗っている際の信号待ちでの被害が顕著である。大勢のバイクが信号待ちをする交差点では身動きがとれない場合が多いため、非喫煙者は煙被害を受け入れるしかない。交差点の禁煙エリア規定は、台湾の非喫煙者にとって意義のある法案なのだ。
なお、違反者には2000元~1万元(約6900円~3万5000円)の罰金が科せられる予定だという。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)