『2013ゆのまえ漫画フェスタ』の豪華な出演者が話題になっている。熊本県の湯前町で11月10日に開催される同イベントには、アニソン歌手の影山ヒロノブときただにひろしの出演が発表され、さらに人気漫画家3人によるトークショーも開催される予定だ。その上に『獣電戦隊キョウリュウジャー』のショーとサイン撮影会も企画されており、子どもだけでなくアニメ・漫画ファンには夢のようなイベントとなっている。

『ゆのまえ漫画フェスタ』はその名の通り漫画やアニメにこだわった企画を行ってきた。地方で開催されるイベントにもかかわらず、昨年は今や世界でも通用するアニソン界の帝王・水木一郎によるスーパーライブを行って史上最多の来場者で盛り上がった。そして今年の11月10日に開催される『2013ゆのまえ漫画フェスタ』は、その昨年を上回るのではないかと言われる企画が目白押しなのだ。

“アニソンライブショー”にはアニメ『ドラゴンボールZ』の主題歌「CHA-LA HEAD-CHA-LA」や『聖闘士星矢』の「ソルジャードリーム～聖闘士神話」などでおなじみの影山ヒロノブが登場する。そしてアニメ『ワンピース』の主題歌「ウィーアー！」、「ウィーゴー！」で知られるきただにひろしもステージに立ち、夢の共演が実現するのだ。

人気アニソン歌手2人のスーパーライブは午後2時30分頃から行われる予定だが、その前に午前10時45分と午後1時40分頃には『獣電戦隊キョウリュウジャー』ショー＆サイン撮影会も企画されている。

躍動的なイベント当日のステージとは別に、9日の前夜祭にはゲスト漫画家に村枝賢一先生（代表作は『新・仮面ライダーSPIRITS』、『俺たちのフィールド』など）、藤田和日郎先生（『うしおととら』、『月光条例』など）、岩本佳浩先生（『ロックマンX』、『トランスフォーマーギャラクシーフォース』など）の3人を迎えてトークショーが行われる（事前に申し込みが必要）。

こうしたアニメ・ヒーロー戦隊・漫画を網羅したイベント内容が告知されると、ツイッターでは「影山ヒロノブ来るの？　なぜ人吉なんだ…」、「今年のゆのまえ漫画フェスタ豪華になり過ぎ」、「今年も、アニメ好きにはタマラナイ」と話題になっている。漫画家の出演についても、「熊本県に富士鷹ジュビロ先生クルー」と注目するファンが多いようだ。

ところで熊本県湯前町という地域のイベントなのに、人気アニソン歌手や漫画家が出演する大企画となるのはなぜか。実は、1989年2月22日に亡くなった政治風刺漫画家・那須良輔さんは熊本県湯前町出身なのである。戦後に風刺漫画だけでなく、釣りを題材にした随筆などで文化人として知られた彼の偉業を伝えようと、1992年に『湯前まんが美術館』が開館した。

それに合わせて『ゆのまえ漫画フェスタ』も始まり、今年で22回目となる名物イベントとなった。那須良輔さんを称えるイベントとして、地域のみでなく漫画やアニメを愛する者から注目されて大物アニソン歌手も呼べるほどに育ったのである。
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）