ビンゴゲームなんてただの余興…しかし、賞金がかかっているとなれば話は別。少なくともこの事件の当事者である女性2人にとっては、血圧マックスの真剣勝負という場であったようだ。
イングランド南西部のデヴォン州トーキーにある「Gala Bingo」というビンゴ・ホールで、このほど客同士の殴り合いでイスが飛ぶほどの激しい大喧嘩を繰り広げ、2人の女性が顔面を負傷して病院へ運ばれた。
ビンゴ・ホールは認可を受けた一種の賭博場で、賞金をかけた真剣勝負のビンゴが行われるが、その日女性たちはゲームがスタートする前から白熱のあまり頭に血を上らせ、異様に興奮。その臨戦態勢の中、2つの女性グループの間で口論が生じ、1人が手をあげたことをきっかけに激しいバトルへと発展した。
通報により駆けつけた警察官と救急隊員も、床のあちこちに物が転がり、投げられたと思われるイスが散乱している店内の惨状、そしてパニック発作に見舞われた女性や激しい興奮が表情に見てとれる女性たちには驚くばかりであったという。
負傷者は病院へ運ばれ、逮捕された者は1人もいないが、店はゲームに参加した客のうちの6人に「永久追放」を言い渡し、メディアの取材に「当店はいかなる暴力行為にも屈しません。騒ぎを起こす客は一切お断りします」と断固とした態度を見せている。賭け事に熱くなっている時の人間は一触即発、ヘタな刺激を加えるものではない。日本で行われる“余興”のビンゴゲームのような爆笑や拍手など沸き起こらないのである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)