EU発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【EU発!Breaking News】人気アクセサリー店、バイトの高校3年生の気迫に心打たれて経営を譲渡。(英)

イギリスの女子高校生が、なんと週に1度だけアルバイトしていたアクセサリー店を買い取って念願のマイショップを開店させた。はっきりとした目的や向学心もなく大学に通う若者が増えたことは、イギリスでも度々話題になっているが…。

英紙『デイリー・メール』電子版がこのほど、イングランド東部リンカンシャーに暮らすモリー・クレッグさんという18歳の女の子の話題を大きく取り上げた。ブルネットのロングヘアと清楚な顔立ちがとても素敵なモリーさん。進学よりショップのオーナーになる道を選んだ彼女の、その勇気に大きな拍手が沸き起こっている。

南ケスチーベン地区の「マーケット・ディーピング(Market Deeping)」にある、シルバーアクセサリーの店「Murano Silver」。ここ1年にわたり週末だけその店でアルバイトをしていたモリーさんは、高校卒業後は大学に進む予定であった。ところがその寸前で「誰かにここを譲渡するつもりだ」と店のオーナーに告げられ、大変なショックを受ける。

「このお店は私が10歳の時にオープンし、何度も通って自分のお小遣いからイヤリングを買った思い出深いアクセサリーショップ。その頃から私の夢はこのお店で働くことだったの。週末のアルバイトに採用された時も本当に嬉しかったわ。」

「高校を出たら大学生になるものだと漠然と思っていたけれど、一体何を勉強したいのか自分でもハッキリしなかった。そのため、いっそのこと自分がこの店のオーナーになり頑張ってみたいという気持ちがどんどん強くなっていったの。」

こうして上級教育課程を4科目ほど残し、モリーさんは高校を中退。進学のために積み立てられていた資金でついにそのお店を買い取り、経営譲渡もスムーズに行われた。13歳の頃からビーズでアクセサリーを作っては友達にプレゼントしたり、売ったりしていたというモリーさん。“Made by Molly”のラベルも嬉しい自分の作品を含む多数のシルバーアクセサリーを陳列し、店はついに新装オープンとなった。

売上を監視しながら在庫を管理。そして問屋や仕入れ先との交渉までこなすモリーさんは今、「アルバイトの身分とは大違い、経営者はこんなにも大変なのね。帳簿を相手に奮闘する毎日よ」と嬉しそうにこぼす。大学に進学した友人たちの何倍ものエネルギーで「経営学」を学んでいる様子だ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)