双子の持つ魅力はエンターテインメントにも通じるものがある。そして彼らはペアでいる時が一番イキイキしている。こんなところに着目したモスクワ人が、あるハンバーガー・レストランをオープンさせた。そこで働くのは揃いもそろって双子ばかり。評判を聞きつけ、海外からも取材が相次いでいる。

ロシア連邦モスクワで今ちょっとした話題を呼んでいるのが、『Twin Stars』というカジュアルなレストラン。思い切りアメリカを意識したというそのお店、看板には英語で“Burgers, Cocktails and Twins”とある。

その“Twins（双子）”というのは実は若い従業員たちのこと。バーテンダーからウェイトレスまで、見分けがつかないほどソックリな双子の兄弟、姉妹らの接客をエンターテインメントのように楽しんで欲しいという意味であった。

世界でも珍しいそんなレストランを開店したオーナーは、アレクセイ・コドロフスキーさんという男性。彼はイギリスBBCの取材に、異次元の世界にもうひとりの自分、つまり双子を発見する少女を描いた1960年代のソビエトの映画に強くインスパイアされたと話している。

特筆すべきは、このお店の双子の従業員たちがイキイキとした表情で働いていること。ウズベキスタンのタシュケント出身だというミカとニカの双子の姉妹は、「すごく気に入っているわ。ひとりで働いても楽しいお店だけれど、ふたりで一緒に働けるなんて最高に嬉しい」と話しており、双子ゆえに人気者になっている心地よさにも満足しているもようだ。

バイオリズムもばっちりの超親友同士といわれる双子。常に一緒に育ってきただけに、意識しなくても実は相手のそばにいられることに安心感や幸福感を感じ取っているとも言われている。メディアの取材も殺到し、客足もぐんぐんと伸びているというこのお店について、アレクセイさんは「これからも双子の雇用にこだわるよ」と力強く話している。

※　画像はYouTubeのスクリーンショット。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）