昨年大ブレイクしたお笑い芸人のスギちゃん（40）が今年3月から、「スギちゃん全国ワイルドツアー」を行っているのはご存知だろうか。今まではブログや所属会社のホームページでツアー日程を案内していたのだが、10月の長崎ライブを宣伝するため今回は“チラシ配布”の協力者まで募集しているのだ。

応援してくれる全国のファンと生で交流ができる単独ライブの実現に、スギちゃんはヤル気満々だった。「客がゼロになるまで、全国を何周もしてやるぜぇ～」と記者会見で意気込んでいたが、月1回の開催では4年もかかってしまう。おまけに単独ライブとなれば、チケットがさばけなければ大赤字である。今年もバラエティ番組やCMで活躍しているスギちゃんだが、昨年ほどの勢いは感じられない。そのため彼の熱心なファンからでさえ、“観客が集まるんだろうか”という心配の声がネット上にあがっていたのだ。

3月の徳島県を皮切りに三重県や北海道など、「スギちゃん全国ワイルドツアー」はすでに7か所が終了している。これまでのツアーの告知はブログや所属会社のホームページ、そしてライブが行われる地方局の情報番組などでなされていた。しかし9月26日のブログ『スギちゃんのワイルド日記』には、通常の開催日時や場所などの案内の下に新たな文面が加えられた。

“開催地でのチラシ配布ご協力のお願い”である。「営業店舗でのチラシ設置、又はお知り合いへのチラシ配布をお願いしたい」とのことで、協力者には粗品が進呈されるらしい。スギちゃんの所属するサンミュージックのホームページには専用の応募フォームも用意されている。

これにスギちゃんファンは、危機を感じたのだろうか。ツイッター上には“長崎方面に拡散希望”とし、「スギちゃん全国ワイルドツアー」の情報が溢れている。“ゆるきゃらより癒されるスギちゃんに逢いに行こう！”“逃走中で大活躍だったスギちゃんに逢いに行こう！”と文面を工夫し、少しでもチケットの販売に協力しようと必死である。

このようにスギちゃんを支えようと応援を続ける熱心なファンが一人でも待っている限り、「客がゼロになるまで」というライブ開催の約束を忘れないで欲しいものだ。
（TechinsightJapan編集部　みやび）