“いい歯の日(11月8日)”を前に第一三共ヘルスケア株式会社が『歯周病リスクと生活の質に関する実態調査』を行ったところ、歯周病リスクが低い人ほど「自分は幸せだと思っている」ことが分かった。「口は幸せのもと!歯周病を予防して幸せになりましょう」と呼びかける宝田恭子歯科医師は、“歯周病を呼ぶ10の生活習慣”を監修している。あなたの歯周病リスクは心配ないかチェックしてみよう。
第一三共ヘルスケア株式会社が、9月26日~30日の期間で全国の30歳~50歳の男女1355名にインターネットによるアンケート調査を実施した。内容は歯周病リスクの程度と“幸福感”、“精神的ストレス”、“疲労感”、“眠りの質”の関係について回答率を調べたものだ。
その結果、“幸福感”との関係については、歯周病リスクの程度が最も低い(低)の人が62.5%、次に低い(中)の59.9%が「(自分のことを)幸せだと思う」と答えた。一方で、歯周病リスクが最も高い(高+)では49.6%、次に高い(高)は49.5%しか「幸せだと思う」と回答しておらず、「幸せだと思わない」という回答も歯周病リスクが高くなるにつれて多くなっている。これにより、歯周病リスクが低い人ほど「自分は幸せだと思っている」ことが分かる。
他の調査でも歯周病リスクが低い人は「精神的ストレスが少ない」、「疲労感が少ない」、「質が高く深い眠りを得ている」という結果が出ており、全体の結果から見ても「歯周病リスクが低い人ほど生活の質が高いこと」が明らかとなった。
今回のアンケートでは、調査対象を選定する事前調査として歯周病リスクを判定する“歯周病を呼ぶ10の生活習慣”の測定方法を用いた。その方法を監修した宝田歯科医院の宝田恭子歯科医師は今回の調査結果について、生活の乱れと口内環境そして歯周病リスクの関係が表れていると考える。口元は顔全体の印象を左右するため、「口内環境のケアをしていれば、若々しさを保つことができるので、いくつになっても素敵な笑顔でいられます。清々しく、若々しい笑顔でいられるから、幸福感も高いのかもしれませんね」と説明している。
宝田恭子歯科医師による“歯周病を呼ぶ10の生活習慣”チェックは次のようなものだ。
□食べ物はあまり噛まずに飲み込む
□はっきり言って野菜は嫌い
□一日中お菓子やコーヒーが手元にある
□気づけば柔らかい物ばかり食べている
□今ブームの炭酸飲料とお酢ドリンクが大好き
□飲み会から帰るとついそのまま寝てしまう
□猫背である、歩幅が小さい
□常にスマホをいじっている
□慢性的に寝不足、寝つきが悪い
□タバコがやめられない
上記10項目のうち、当てはまるものの数により「0 ⇒ 歯周病リスク(低)」、「1 ⇒ 歯周病リスク(中)」、「2-4 ⇒ 歯周病リスク(高-)」、「5-7 ⇒ 歯周病リスク(高)」、「8-10 ⇒ 歯周病リスク(高+)」と判定される。
歯周病については口臭や虫歯、歯槽膿漏といった口内の症状だけでなく、歯周病原菌が心疾患、脳卒中のリスクを高めたり糖尿病を悪化させるという説もあり、上記の生活習慣はそれを連想させるようだ。
宝田恭子歯科医師も「口は幸せのもと!歯周病を予防して幸せになりましょう」と呼びかけるように、楽しい人生を過ごす上でも歯周病リスクを低くする生活習慣に改善したいものである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)