“オザケン”ことシンガーソングライター・小沢健二の歌う姿が『CDTV祝20周年SP超プレミアライブ!』で放送された。ここ10年あまりテレビ出演が無く、VTR映像でも彼のパフォーマンスする姿は滅多に見られない。短時間にもかかわらず彼が映ったことで、ツイッターでは「CDTVにオザケンが!」、「オザケンはやっぱり王子様!」と話題になっている。
当初は指揮者の小澤征爾氏を叔父に持つことで話題になった小沢健二だが、音楽性が支持されてブレイクするとそんな冠も不要となった。フリッパーズ・ギターを経てソロ活動を開始した彼は、1993年にシングル『天気読み』でソロデビューすると1994年にスチャダラパーとコラボしたシングル『今夜はブギー・バック』が大ヒットする。その後アルバム『LIFE』やシングル『ラブリー』とブレイクしていく。
洗練されたポップなサウンドが幅広い世代から支持されて、CM曲『カローラIIにのって』までヒットする人気ぶりだった。さらには“オザケン”サウンドだけでなく、彼の振る舞いやファッションにも注目が集まり“渋谷系の王子様”と呼ばれたものだ。そんな彼が、1998年にシングル『春にして君を想う』をリリース後にしばらく活動を休止する。テレビ番組にもその年の2月の出演を最後に姿を見せていないのだ。
しかし2010年5月から13年ぶりのコンサートツアーを行っており、2012年には東京オペラシティを会場に『東京の街が奏でる』公演を行った。音楽活動を再開したことで、最盛期の小沢健二を知らない世代にも“オザケン”ファンが増えている状況だ。
10月6日に生放送された『CDTV祝20周年SP超プレミアライブ!』の中で、“90年代ゲストライブコレクション”の企画があった。VTR映像でロックバンド・THE YELLOW MONKEYやシングル『Sunny Day Sunday』がヒットしたセンチメンタル・バス、川本真琴などの懐かしい顔ぶれが登場したが、そのひとりが『痛快ウキウキ通り』 (1995年12月放送)を歌う小沢健二だったのだ。
20秒ほどしか映らなかったが、ファンには思わぬプレゼントだったようだ。ツイッターにも「今CDTV見返してるけど、オザケン本当に一瞬だ…オザケンは好きな曲いっぱいあるよ」とカラオケで歌ったことを懐かしむ者から、「オザケン流れて反応したよ。家族に怪訝な顔されたけど」、「昔、バイト先でみんなで聞いてたの思い出したわ」など様々につぶやかれている。
「CDTVライブにオザケン出たらしいよ…」、「オザケン出たの? 録画してなくて泣いてる」と見逃したファンも少なくない。番組の事前告知でも小沢健二には触れられていなかったのだ。制作側もこれほどの反響があると分かっていれば、もっと長く流すなど企画を考慮したのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)