エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】ダウンタウン・浜田、トークに悩む温水洋一に「面白くするのが俺らの仕事、頑張らんでエエ」

個性派俳優として舞台を中心に活躍していた温水洋一(49)を、テレビのバラエティ番組に引っ張り出したのは明石家さんま(58)であることは知られている。だが慣れないバラエティ番組で頑張りすぎて結果を出せず、収録中に落ち込んだこともあったらしい。そんな温水を救ったのは、ダウンタウン・浜田雅功(50)のあるアドバイスだったようだ。

10月19日放送の『極上空間』(BS朝日)のゲストは温水洋一と柴田理恵(54)。元・大人計画とWAHAHA本舗という劇団員同士からの付き合いは、もう20年来になるそうだ。

温水が明石家さんまと出会ったのは、舞台『七人ぐらいの兵士』(2000年)での共演である。この中で一緒に漫才をする場面があったのだが、宮崎出身の温水は関西のお笑いに馴染みが無かった。「アホか、お前!」とさんまから突っ込まれると本当に怒られていると思い、稽古を止めて「すみません」と謝っていたのだ。それに「いいから、俺の言う通りやったらいいねん」と笑っていたさんま。おそらく温水は稽古中から、このお笑い怪獣のセンサーに引っ掛かってしまったのだろう。なんと舞台の公演期間中にもかかわらず、さんまの番組にゲストで招かれることとなった。

温水がバラエティ番組で驚いたのは、ひな壇トークで芸人らがここぞとばかりに前へ出る姿勢だった。ひと言でも多く喋ろうと必死な周りの様子に、真面目な温水は“ここで黙っていてはいけない”と頑張った。自分が喋らないことでトークの勢いに水を差しては、スタッフに迷惑がかかると思ったからだ。しかし、あるバラエティの特別番組の収録ではそんな気持ちが空回りしてしまい、結果が出ずに気落ちしていたことがあったという。

すると休憩中に番組司会者の浜田雅功から呼ばれた彼は、「お前、あまり頑張らんでエエで」と言われたそうだ。彼が自分の身を削って笑いを取ろうとしている姿に、浜田は役者が本業の温水に変なイメージが付くのを心配していた。“俺ら司会が、話を面白くする。(あなたは)振られたことだけボケたりしていれば良い”とのアドバイスであった。

この言葉を聞いた温水は、「本当に楽になった」と笑顔で明かした。浜田は芸人が喋りで結果を出さないと、厳しい言葉で猛省を求めると聞く。だが温水のように喋りが本業でない出演者の面白さを引き出すのは、自分たち司会者の仕事だと心得ているのだ。しかも本人が頑張っている最中には口出しせず、タイミングを見計らってアドバイスした浜田はさすがである。
(TechinsightJapan編集部 みやび)