故ジョン・レノン(享年40)の妻オノ・ヨーコ(80)は、かねてより“「ビートルズ」を解散に追いやった人物”としてポール・マッカートニー(71)にはずいぶん嫌われていたという。しかし解散からすでに40年以上が経過し、2人の冷戦にもついに雪解けの時がきた。ポールはこのほど『Rolling Stone』誌の取材に応じて、「オノ・ヨーコに対する恨みはない」と断言している。
オノ・ヨーコとジョン・レノンは1969年に結婚。その翌年に世界中で人気を博した「ビートルズ」は解散したが、ポール・マッカートニーはその原因がオノ・ヨーコにあるものと考え良い印象は持っていなかった。しかし解散からすでに40年以上。今のポールはオノ・ヨーコに対する悪感情からすっかり解き放たれているもようだ。このほどポールは『Rolling Stone』誌にこう語っている。
「こう思ったのさ。もしジョンが彼女を愛していたのなら、それなりの理由があったってね。ジョンは愚かな男じゃない。」
「本当に恨みなんて無かった。なのにそんな悪感情を持ち続けるのかって自問したさ。かつてジョージ・ハリスン(享年58)にはこう言われたよ。“そんな気持ちに一生振り回されたくはないだろう?”って。」
ポールは過去に「解散の責任はオノ・ヨーコのみにあったわけじゃない」と発言し、オノ・ヨーコはそれに対してお礼の言葉を述べたという。長い年月はかかったものの、2人の確執はついに終わりを迎えたようだ。しかしポールには、決して許せない男がいる。ジョンを射殺した人物、マーク・チャップマンである。
「あの男以外なら、大抵の人間は許せると思っている。でもアイツだけは許してやる理由もない。あんなにクレイジーなことをしたんだから…。」
かつては確執が取り沙汰されたポールとオノ・ヨーコ、そしてジョンだが、ポールはやはり「ビートルズ」を愛し、ジョンを愛していたのだ。長い年月を経てもなおそれらを永遠に葬り去った射殺犯をポールは許せずにいるが、それは当然と言えるだろう。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)