バイエルン州ノイハウスで、酔った勢いで赤の他人の車の上で性行為を行ったカップルがいた。このほど車やガレージに損傷を与えた2人に対して、修理代2700ユーロ(約36万円)を被害者に支払う判決が下された。だがこのカップルの見境のない行いは、和解金支払いに加え、ミュージシャンである被害者に歌のネタにされるというおまけまでついてしまったのだ。
ニュースサイト『Spiegel Online』によると昨年12月、ノイハウスのビアホールで楽しい時間を過ごし気分が高揚した男女は、ビアホールの向かいにあった家のガレージに侵入。停められていた他人の車上で性行為を行ったことが事の発端である。
翌日になって車所持者のパートナーの女性がガレージで見つけたのは、でこぼこにされたドア、車の脇に放置されていた何者かのジャケット、鍵束、ヘアゴムそして使用済みのコンドームであった。さらに車のボンネットには大きなへこみと引っかき傷も残されており、またフロントガラスに女性のものと思われる髪の毛が引っかかり、ナンバープレートも剥がれ落ちているという尋常ではない状況だった。
その後の警察の捜査で、これらの損傷は車を普通に使用する際には考えられないものであり、状況や残留物などから恐らく女性がボンネットに飛び乗り、その状態で性行為が行われたのであろうと判断。またナンバープレートが剥がれ落ちていたのは、身体が滑り落ちないように足をナンバープレートに引っ掛けたことによるもので、引っかき傷もその際につけられたものと推測された。
他人の車上でコトを行ったこの不届きなカップルの素性、そしてどのような経緯で彼らよる行為であると断定されたのかは報道されてはいない。実は、今年の夏に彼らと被害者との間で和解が提案されていたのだが、被害者の保険会社の要請によりそれは取り消された。その後専門家による詳しい調査が行われ、カップルは修理代として2700ユーロを被害者に、その他裁判にかかった全費用の4分の3を支払うという結果に落ち着いている。
しかし、地元の有名コメディアンバンドでチューバを演奏する被害者男性は、車を損傷されて相当腹に据えかねたのか、それとも職業柄からか、これをネタに『ボンネットとナンバー』『Lack-Fuck』などというタイトルの歌を書き上げた。これは土曜日に行われるフランケン地方の祭りで一般にお披露目される予定であるという。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)