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首都ヘルシンキから約600キロ北方に位置する街オウルの職業訓練校に10日、ナイフを持った16歳の少年が突然侵入、これにより4人が襲撃され重傷を負う事件が発生した。
『Finland Times』は11日付の報道で、目撃者の証言を掲載している。少年は当初、非常に落ち着いた様子で侵入したが犯行直前にその態度を豹変させ、食堂で学生2人を、その後校内ロビーで学生と用務員をナイフで刺したという。
被害者である15歳から20歳までの学生3人と20歳代の用務員は全員胸部を刺され、病院に搬送された。特に重傷を負った学生1人は集中治療室で手当を受けているが、幸いなことに彼女を含めた全員が命に別状はないとのことだ。
事件発生後に少年はすぐに逮捕され、現在警察で取り調べが行われている。それによると少年は同職業訓練校の学生であり、犯行は認めたものの詳しい動機について明らかにしていない。
『AP通信』では、この少年は今年2月にオンラインゲーム上で「いつか学校を襲撃してみたい」「もし銃を所持していたら学校全体を破壊してみたい」などと述べていたことを報じている。警察はその際に少年を取り調べたものの、これは犯行声明などではなく単なる気まぐれから出たものであることが明らかとなったため、何のお咎めもなく釈放されていた。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)