エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】ゆずがライブで起きた“金返せ!”コールの真相語る。「悔しくて寝れなかった」

デビューシングル『夏色』やアテネオリンピックのNHKの放送でテーマソングに使われた『栄光の架橋』など、数々の楽曲で幅広い層から愛される人気フォークデュオ・ゆず。彼らはデビュー前にストリートミュージシャンとして路上ライブをしていたことは有名な話だが、実はデビューしてからも辛い時期があったらしい。9月19日のテレビ番組『Rの法則』に出演した2人が、デビューして間もない頃のライブで起きた「金返せ!」コール事件を振り返った。

ゆずの新曲『友 ~旅立ちの時~』はNHK全国学校音楽コンクールの中学校の部・課題曲にもなっている。9月19日に放送されたNHK『Rの法則』では、ゆずの2人をゲストに迎えて同曲の“グッとくるフレーズ”のアンケート結果を紹介。1位は「どこかで僕たちは繋がっている」の部分で、特に“繋がっている”の言葉に共感したという声が多かった。

10代の視聴者からのそんな反応を受けて、ゆずの北川悠仁は「デビュー直後のライブで挫折感を味わった」苦い思い出を明かしたのだ。

その日のライブも間もなく終わろうという時に、北川は「最後の曲です」と紹介した。「ええ~っ!」と残念がる声が返ってくるのがよくある光景だ。ところが観客の誰かが冗談半分で「金返せ!」と言ったところ、それが広がって会場から「金返せ!」が連呼されたのである。北川はそれをうまくかわすことが出来ず、「『ああ…ごめん…』となってしまった」という。「悔しくて寝れなかったですね」と今もその体験は、鮮烈に思い出されるようだ。

そんな辛い時代を乗り越えて日本を代表するミュージシャンの仲間入りを果たした彼らだが、今でも悩むことはある。主に北川が悩んで岩沢厚治に「意を決して」電話で相談することが多いそうだ。岩沢は「めったに電話してこないので、かかってきたら『何かあるぞ』と意を決して出ます」と語った。

ほとんどの場合は、北川が「あの件だけど、俺はこう思うんだよね」と相談すると、岩沢が「俺もそう思う。じゃあ!」と返して「分かった!」と北川が安心するというパターンで、30秒くらいで解決するらしい。

高校生の頃はバンドを組んでいたこともあるが、バンドだと大人数でいろいろな意見が出て大変なのだ。岩沢は「それがめんどくさくて、2人組でやってる」と明かした。なにしろ中学時代から同級生だった北川と岩沢は、当時ヒットしたとんねるずの楽曲『情けねえ』を教室でハモっていたというから、そのつきあいは長い。彼らの歌に10代の中高生も共感するのは、その頃の気持ちを今も大切にしているからではないか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)