EU発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【EU発!Breaking News】仏パリの一流ファッションショーに抗議の若い女性2名、トップレスで乱入。

ファッションショーのランウェイに全裸女性が乱入するハプニングが少し前から起きている。だが単なるストリーキングというより何かを訴えたい様子。現在「ファッションウィーク」が開催されているパリのショーでも、同様の事件が起きてしまった。

現在、フランスはパリで行われている「パリ・ファッションウィーク」。ニナ・リッチが2014年春夏プレタポルテコレクションを発表した26日、そのショーのランウェイに所々がビリビリに裂けているブラックのスキニーパンツのみという2人の若い女性が乱入し、金切り声で何かを叫び続けた。

それぞれのトップレスの胸から腹部にかけては、黒く太い筆で“Model don’t go to brothel(モデルは売春婦に成り下がっちゃダメよ)”、あるいは“Fashion dictaterror(ファッションの独裁者)”の文字が大きく描かれている。性とルックスを売り物にしているうちは、女性の地位は向上しないと訴えたいのであろう。

男性警備員がそこに駆けつけ彼女たちを取り押さえたが、それより先に動いたのは18歳のイギリス人モデル、ホリー=メイ・セイカーである。彼女がひとりのトップレス女性に「私たちのショーをぶち壊さないでよ!」とパンチを食らわせ、女性はさらに感情を荒々しく激化させてしまった。

ホリーのその短気さも話題になっており、「キャットウォークに集中し、プロとしてもっと冷静な行動をとっても良かったのでは」との声がモデルの間からもあがっているが、英メディアの取材に対しホリーは「だってあの女は私の腕をつかみ、私のスカートをめくったの。だから鼻にパンチを食らわせてやったのよ!」と収まらない怒りをぶつけるのみ。とんでもないハプニングに見舞われ、人々の話題をそちらに奪われてしまったニナ・リッチに同情が集まっている。

この女性たちの正体は、ウクライナを本拠地とする「FEMEN」という人権団体のメンバー。女性の権利や地位の向上を求め、外見に優劣をつける“ミスコン”などを強く批判しており、ヨーロッパ各地の大型イベントをジャックしては抗議活動を行うことで知られている。今年5月には、元祖スーパーモデルのハイディ・クルムがホストを務めるドイツ版人気オーディション番組『ネクスト・トップ・モデル(Next Top Model)』で、優勝者を決めるとあって視聴率もグンと高かったエピソードのショーに同様の若い女性を2人乱入させ、関係者を激怒させていた。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)