ロックバンド・BUMP OF CHICKENの大ファンとして知られる俳優の松坂桃李が、憧れの彼らと食事をしたエピソードを語った。同席しただけで声が上擦る状態の松坂だったが、BUMPメンバーから「僕らの曲で何が一番好き?」と問われてさらに緊張してしまう。意を決して彼が答えた楽曲に、BUMPは意外な反応を示したという。
BUMP OF CHICKENの楽曲で一般的に人気がありそうなのは、やはりシングル曲を中心に『天体観測』、『カルマ』、『車輪の唄』、『sailing day』などが思い浮かぶ。しかしBUMPのメンバーはテレビ番組のインタビューで「『天体観測』のヒットを素直に喜べなかった」と明かしており、それぞれの楽曲に彼らなりの思い入れがありそうだ。
9月29日の『LIVE MONSTER』にゲスト出演した松坂桃李が、BUMP OF CHICKENの楽曲のうち「人生で思い出に残る名曲」について語った。
彼は学生時代に、先輩からすすめられて聴いたことがきっかけでBUMP OF CHICKENのファンになった。人気俳優となった今も、そのファン熱は高まる一方だ。あるトーク番組では、普段テンションが低いのにBUMPのライブに行くと「『ウォー』と叫びながら、アップテンポの曲で飛び跳ねる」とマネージャーから暴露されている。
そんな松坂桃李だけに、「人生で思い出に残る名曲」としてあげたベスト10のうち上位2曲がBUMPの楽曲だった。2位の『ランプ』については、「『今日もダメだったな』と沈んだ時に聴くと、『よし、じゃあもう一回やってみるか!』と気分が上がる曲」だと説明した。
1位に選んだ『レム』はアルバム『ユグドラシル』に収録されている曲だ。これについてはBUMPとの食事のエピソードが語られた。彼が主演した映画『ガッチャマン』の主題歌にBUMPの『虹を待つ人』が起用されたことなどもあり、メンバーと食事する機会があったようだ。
松坂桃李は「何をしゃべっているか分からない状態で、声が裏返っていた」というほど緊張していたのだが、BUMPメンバーから「僕たちの曲で一番好きなのはどれ?」と訊かれてさらに舞い上がってしまう。「本人を前にして言っていいものか?」と心で自問しながら答えたのが、『レム』と前述の『ランプ』だった。するとBUMPは「えっ…」、「あっ、そうなんだ?」という意外そうな反応をした後で、「なんか、嬉しいな~!」と喜んでくれたという。彼らには松坂がそれだけ楽曲を聴き込んでいることが伝わったのだろう。
ちなみにメンバーの藤原基央は他の番組で「一番生み出すのに苦労した楽曲は『ロストマン』」と明かしており、そこまで思い入れて作った彼にとって大切な一曲なのだ。また、直井由文は楽曲への思いについて「最初の『ガラスのブルース』という曲から“人に伝えたい”という気持ちがすごくでかい」と話している。
そんな彼らも松坂桃李のようにファンから思い入れのある楽曲を知らされると、自分たちとは違った捉え方があることに気づく。それを感じた彼らから、自然と「なんか、嬉しいな~!」という言葉が出たようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)