少々怪しげな風貌ゆえに「ちょっと怖い」などと思われてしまうこともあるミュージシャン、スヌープ・ライオン（＝スヌープ・ドッグ、41）。だがその心根は大変優しく、このたびはある不幸な事件で死亡した幼い少女の葬儀費用を一部負担していたことが明らかになった。

先日、カリフォルニア州にて家族とパーティを楽しんでいた6歳の少女ティアナ・リックス（Tiana Ricks）ちゃん。そのとき父親と私道に立っていたところに2人の男が近寄り、突然父娘に向かって発砲したという。この蛮行により大変な傷を負ったティアナちゃんは病院で死亡、同じく負傷した父親は現在自宅にて静養している。

そんな中、人気ラッパーのゲーム（33）は「葬儀費用につかってください」と1万ドル（約100万円）を寄付。しかし「これでは葬儀費用を支払いきれない」とティアナちゃんの母親が嘆いていることを知ったスヌープ・ライオンは、「なら僕も」とお金を寄付することに決めたという。スヌープ・ライオンが実際にいくら支払ったのかは不明だが、情報筋が芸能情報サイト『TMZ』に寄せた証言によると、2000ドル（約20万円）が寄付されたとのこと。これらの善意により、ティアナちゃんとの別れの儀式がしっかりと営まれることだろう。

その後、スヌープ・ライオンは以下のような声明を発表した。

「6歳の少女が発砲されて死ぬなんて、あってはいけないこと。なのにこういうことは無くならない。多くの人が泣き、多くの若い命が絶たれてしまった。このような状態を、みんなで団結して変えていかなくては…。」
「可愛いティアナちゃんはピアノの演奏が大好きだったんだ。そして人生は始まったばかりだった。彼女の人生は愛と音楽で満たされるべきだったのに…。」

発砲した犯人の逮捕には至っておらず、地域住民らも不安を募らせているという。痛ましい事件の被害者となってしまったティアナちゃんのご冥福をお祈りするとともに、一日も早い犯人逮捕を願うばかりである。
（TechinsightJapan編集部　ケイ小原）